
エファレム・ コッセイフィ
国連:サウジアラビアのパレスチナ人に対する「絶え間ない確固たる」支援は、「我が国が国際線の領空横断を許可したとしても」変わらないだろうと、サウジアラビアの国連次席常駐代表は述べた。
ムハンマド・アブドゥラジズ・アラティーク氏は、サウジアラビアが同国航空当局の飛行要件を満たす全航空会社に領空を開放することは、王国の国際的義務に沿ったものであり、「さらなる措置への序曲」ではないと付け加えた。
中東をテーマにした国連安全保障理事会の会合で、アラティーク氏は理事国および多くの国の代表に対し、サウジアラビアはイスラエルの占領を終わらせ、東エルサレムを首都とするパレスチナ独立国家を樹立し、パレスチナ難民の帰還権を保証するという「不変の原則」に引き続き尽力すると語った。
「王国はパレスチナの人々と共にあり続ける。我が国は、二国家解決に基づき、国際的な付託事項に沿って、さらには1967年時点の国境沿いに東エルサレムを首都とするパレスチナ国家の樹立、難民の帰還、シリアのアラブゴラン高原とレバノンの領土をはじめとするすべてのアラブ領土におけるイスラエル占領の終結を保証する2002年アラブ和平イニシアチブに沿って、現代史で最も長く複雑な紛争の1つを終わらせるための戦略的選択として、中東における包括的で永続的な和平の重要性を改めて断言する」とアラティーク氏は語った。
また、安全保障理事会と国際社会に対し、パレスチナ人が独立国家樹立の願望を成就する手助けをし、「イスラエルによる国際法と安全保障理事会決議の継続的な違反」に対処することによって、「自らの責任を担う」よう促した。
中東は、長きにわたる紛争と情勢不安の歴史によって、パンデミックなどの課題がもたらす悪影響に対して、より脆弱になっているとアラティーク氏は話し、地域的および国際的な協力がそのような共通の問題に立ち向かうための鍵であるという、サウジアラビアの信念を改めて明言した。
7月16日に行われた「平和と開発のためのジェッダサミット」開催決定の背後にこの信念があり、同サミットの成果としては、イエメンの安全と安定へのコミットメント、ならびに現在の停戦を改めて強化・延長するというハンス・グルンドベルグ国連特使の取り組みに対する支援などがあったとアラティーク氏は述べた。
「フーシ派は停戦協定に従わなければならない。彼らはイエメンの民間人の苦しみを悪用するのをやめなければならない。そして、タイズに人道回廊を開かなければならない」と同氏は付け加えた。
大量破壊兵器のない中東を維持することは、サミットに参加したアラブ諸国によって得られたもうひとつのコンセンサスであった。
「また、私たちはこの地域の一部の国によるテロリストグループへの資金提供、武装強化、人員補充を防ぐ必要がある」とアラティーク氏は話した。
同氏は、イラク北部ドホークに対する先週の攻撃を非難することで話を締めくくり、サウジアラビアは主権と領土保全をめぐる課題に立ち向かうイラクと共にあると述べた。