• ガザ北部では医療搬送や援助物資の配達がほぼ不可能になり、南部でも困難さが増している。
• ここ数週間、北部への援助輸送はイスラエル当局によって拒否されている。

ジュネーブ：国連は27日、イスラエル軍はガザで援助を必要としている人々へのアクセスを「組織的に」遮断しており、無法地帯と化した同地区への援助物資の搬入を複雑にしていると発表した。

国連人道問題調整事務所（OCHA）のイェンス・ラーケ報道官は、ガザ北部では医療搬送や援助物資の配達がほぼ不可能になり、南部でも困難さが増していると述べた。

世界保健機関（WHO）によれば、ここ数週間、北部への援助輸送はイスラエル当局によってすべて拒否されており、最後に許可されたのは1月23日だったという。

事態の悪化を招いているのはそれだけではない。イスラエル当局に事前に許可を得た輸送隊でさえ、繰り返し妨害を受けたり、銃撃されたりしている。

ラーケ報道官は、25日にWHOとパレスチナ赤新月社（PCRS）が共同で組織した、南部の都市ハーン・ユーニスにある包囲されたアル・アマル病院から患者を避難させるための輸送隊が何時間も妨害され、救急隊員が拘束された事件について語った。

「イスラエル側と全スタッフとの間で事前調整を行っていたにもかかわらず、イスラエル軍はWHOが先導する車列が病院を出発した瞬間から何時間にもわたって通行を阻止した」と、ラーケ氏はジュネーブで記者団に語った。

「イスラエル軍は患者とスタッフを救急車から降ろし、すべての救急隊員の服を脱がせた」と彼は述べ、24人の患者を乗せた輸送隊が7時間も妨害されたと付け加えた。

「事前にイスラエル軍と個人情報を共有していたにもかかわらず、PRCSの救急隊員3人がその後拘束された」とラーケ氏は述べ、これまでに解放されたのは1人だけだと付け加えた。

「これは独立した事件ではない」と彼は強調した。

「援助輸送隊は攻撃を受け、それらを必要とする人々へのアクセスが組織的に妨害されている」

「ガザ全域での援助物資の配送に対する『不十分な促進』により、人道支援のための労働者が拘束されたり、負傷したり、さらに悪い結果を招くという、受け入れがたい、そして予防可能なリスクにさらされている」とラーケ氏は述べた。

公式発表に基づくAFPの集計によると、戦争の引き金となったハマスの攻撃により、イスラエルでは民間人を中心に約1160人が死亡した。

イスラエルによると、同武装勢力はイスラエル人および外国人約250人を人質として拉致し、死亡したと推定されている31人を含む130人がガザに残っているという。

ハマスが支配するガザの保健省によると、イスラエルの軍事作戦により同地区では女性と子供を中心に少なくとも2万9878人が死亡しているという。

AFP