
ラマッラー:対立関係にあるハマスとファタハを含むパレスチナの諸派は1日、イスラエルと対峙する上で「行動の結束」を追求すると述べた。代表者たちは前日、ロシア主催の会議に参加していた。
29日にモスクワで行われた会議には、ハマス、イスラム聖戦、ファタハ、その他のパレスチナ人グループが集まり、ガザでの戦争といずれ訪れるであろう戦後の時期について話し合った。
会議の数日前には、占領下のヨルダン川西岸地区に拠点を置き、ファタハが率いるパレスチナ自治政府の首相が辞任している。
辞任するムハンマド・シュタイエ首相は、辞意を表明する際にパレスチナ内の合意を呼びかけた。一部のアナリストは、この展開は、戦後、ヨルダン川西岸地区とハマスが支配するガザで活動できるテクノクラート政府への道を開く可能性があると述べた。
アラブや西側の指導者たちは、ガザ再建の可能性を議論する中で、パレスチナ自治政府の改革を推進してきた。
1日にモスクワで発表されたパレスチナの各派閥の声明では、彼らがパレスチナ解放機構(PLO)の旗の下に結集するための「今後の対話」があると述べられた。
29日の「建設的な」会談では、ガザからのイスラエル軍撤退の必要性やパレスチナ国家の創設などの点で合意が見られた、と声明は述べている。
ハマスとイスラム聖戦は西側諸国から「テロリスト」グループとみなされているが、PLOはパレスチナ地域およびディアスポラのパレスチナ人を代表する組織として国際的に認識されている。
近年、ハマスのPLOへの統合についての協議は失敗に終わっている。
この数年、ロシアは、ファタハやハマスも含め、イスラエル・パレスチナ紛争のすべての当事者と良好な関係を維持しようと努めてきた。
ロシアはイスラエルに対し、ガザでの行動、およびパレスチナ国家の拒否について批判しており、これにより両国関係は緊張している。
ガザでの戦争は、ハマスによる10月7日のイスラエルへの攻撃により引き起こされた。イスラエルの公式発表に基づくAFPの集計によると、この攻撃により民間人を中心に約1160人が殺害された。
ハマスが支配するガザの保健省によると、イスラエルによる報復攻撃で、女性と子供を中心に少なくとも3万228人が死亡したという。
AFP