ダマスカス:国際原子力機関(IAEA)のラファエル・グロッシー事務局長は、シリアによる原子力の平和利用の信頼醸成に焦点を当てた協議を再開するため、火曜日にダマスカスを訪問したと語った。
国際原子力機関(IAEA)のグロッシー事務局長は、招待を申し出たバッシャール・アサド大統領およびファイサル・メクダド外相と会談した。
「我々は、シリアにおける原子力の平和利用の信頼構築に焦点を当てた、IAEAとシリアのハイレベル対話の再開に向けた作業を開始します」とグロッシー事務局長はXへの投稿に記した。
シリアの国営通信もグロッシー氏の訪問を報じた。
IAEAの査察団が最後にシリアを訪れたのは2011年で、アサド政権の支配に反対する街頭抗議行動を政府が暴力的に弾圧し、内戦が始まった年だった。
IAEAは、2007年にイスラエルがシリアを爆撃し瓦礫と化す前に、米国情報機関が原子兵器用のプルトニウム製造を目的とした北朝鮮設計の新型原子炉とみなした、シリア東部の砂漠のサイトでの活動に関する停滞していたIAEAの調査を復活させることを求めている。
ウィーンに本部を置くIAEAは、デイル・エゾールの施設と関連する他の施設についても情報を求めた。
シリア当局は、この施設は非核軍事施設であると発表しているが、IAEAは2011年、核不拡散査察に申告すべき原子炉である可能性が「非常に高い」と結論づけた。
ロイター