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リビア西部の砂漠で、少なくとも65人の移民の遺体がある集団墓地が発見された

2016年5月、ニジェールのアガデス郊外でピックアップトラックの荷台に乗り、サハラ砂漠を越えてリビアに向かう移民たち。(ロイター/ファイル)
2016年5月、ニジェールのアガデス郊外でピックアップトラックの荷台に乗り、サハラ砂漠を越えてリビアに向かう移民たち。(ロイター/ファイル)
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24 Mar 2024 12:03:08 GMT9
24 Mar 2024 12:03:08 GMT9
  • リビアのフェイスブックによると、墓から身元不明の移民65人の遺体が発見された。
  • 国連の国際移住機関は、発見された移民の国籍や死亡状況は不明であると述べた。

カイロ:国連の移住機関は金曜日、リビア西部の砂漠で少なくとも65人の移民の遺体を含む集団墓地が発見されたことに警戒感を表明した。

今週初め、リビアの犯罪捜査当局は、首都トリポリから南へ350キロ(220マイル)のシュアイリフ地方で墓が発見されたと報告した。

そのフェイスブックのページでは、身元不明の移民65人の遺体が墓から発掘され、DNA検査のためにサンプルが採取され、後の調査のために遺体は指定された墓地に埋葬されたと述べている。

国連の国際移住機関(IOM)によると、発見された移民の国籍や死亡状況は不明だが、砂漠を密航中に死亡した可能性が高いという。

リビアは、アフリカの他の地域から地中海を渡ってヨーロッパを目指す移民の主要ルートである。人身売買業者はリビアの政治的混乱から利益を得て、長い砂漠の国境を越えて移民を密航させており、しばしば命がけのルートとなっている。海岸に着くと、移民はゴムボートなど装備の整っ ていない船に押し込められ、危険な航海に出発する。

IOMの行方不明移民プロジェクトによると、2023年にリビア沖で少なくとも962人の移民の死亡と1,563人の行方不明が報告された。阻止されリビアに戻された移民は、強制労働、殴打、レイプ、拷問などの虐待が横行する政府運営の拘置所に収容されている。

今回の死者は、「合法的な移住の機会を提供する定期的な経路」や、移民の安全を確保するための経路沿いの各国政府による一層の努力など、移民と密輸に対する協調的な対応の必要性を示している、とIOMは述べている。

AP

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