
イランは金曜、シリアのイラン大使館に対するイスラエルの空爆と思われる攻撃で死亡した7人の司令官らの葬儀を執り行った。
国営テレビは、犠牲者の写真と「イスラエルに死を」、「アメリカに死を 」といったスローガンが書かれた横断幕を持ったデモ隊を映した。
葬儀は、毎年恒例のコッズの日(エルサレム・デー )と重なり、イランは国主催の大規模な親パレスチナ・反イスラエル集会を全国で開催した。
パレスチナの過激派組織、イスラム聖戦の指導者ジアド・アル・ナカラ氏も、テヘランでの集会に参加した、とイランのメディアは報じた。
シリアの首都ダマスカスにある、イラン大使館敷地への月曜の空爆で死亡した者の中には、イランの最高位兵士の一人、革命防衛隊(IRGC)のモハマド・レザ・ザヘディ司令官も含まれていた。
これは、12月以来シリアでイラン政府関係者を殺害してきた一連の攻撃の中で、最も大胆かつ最恐なものであった。
イランは戦争の拡大する可能性を高める、厳しい報復を誓い、木曜にイスラエル軍に全戦闘部隊の復帰を促した。
ベンヤミン・ネタニヤフ・イスラエル首相は木曜、「われわれに危害を加える者、あるいは危害を加えようと企む者は、誰で報復する」と表明した。
首都テヘランでは、犠牲となった2人の司令官の棺が、宗教的な追悼の声に包まれながら展示された。参列者の中にはパレスチナ国旗を振る者もいた。7人の犠牲者は全員、金曜のうちに埋葬される予定である。
イランのエルサレム・デー集会は、1967年の戦争でイスラエルが占領した東エルサレムを将来の国家の首都とすることを望むパレスチナ人を支援するため、イスラム教の断食月ラマダンの最後の金曜日に毎年開催されている。
ロイター