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米国はサウジアラビアとの「関係の決裂」を企図していない:ポリティコ

サルマン国王と米国大統領は、最近の電話会談で、両国間のパートナーシップの強化について話し合った。(ロイター/資料写真)
サルマン国王と米国大統領は、最近の電話会談で、両国間のパートナーシップの強化について話し合った。(ロイター/資料写真)
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27 Feb 2021 07:02:33 GMT9
27 Feb 2021 07:02:33 GMT9
  • ムハンマド皇太子へのサウジアラビア国内での支持は根強く、CIAによるリポートは空論とされている

アラブニュース

リヤド:ジョー・バイデン大統領が率いる現在の米政権はサウジアラビアとの関係の見直しを模索しているものの、同国との関係の決裂は決して企図していないと、米国政府高官が述べた。

米国政府高官は、米国とサウジアラビアは「重要な利益」を共有していると、ポリティコに述べた。バイデン政権は、サウジアラビアを中東における枢要なパートナー国と看做し、イランによる攻撃からの防衛に努めるサウジアラビアに対する支援を言明している。

ワシントン・ポスト紙のコラムニストのジャマル・カショギ氏が凶徒化したサウジアラビア工作員たちに2018年にイスタンブールで殺害された事件についてのCIAの機密報告書が公表された後、この米国政府高官は上記のコメントをした。

同報告書の内容については、多数の憶測が公表に先立って交わされていたが、公表後は分析的に過ぎ実証性に乏しいとの評価が優勢となっている。

CNNの国際外交エディターのニック・ロバートソン氏は、「決定的な証拠は何も挙げられていない」と述べた。

イスラエルのジャーナリストでコメンテーターのバラク・デビッドは、「カショギ氏についての米国の機密報告書は分析が100%で新情報は0%だった。米国の諜報機関がサウジアラビアに対して持っている情報収集能力の程度がむしろ心配になってくる」と、Twitterに投稿した。

サウジアラビアでは、その一方で、虫垂炎の治療のために受けた外科処置が成功したムハンマド・ビン・サルマーン皇太子への支持を国民がソーシャルメディアで表明していた。

サウジアラビアのジャーナリストのアブドゥッラフマーン・アル=ラッシュド氏は、CIAの機密報告書に新事実は皆無だったとツイートした。同氏は、バイデン大統領が米国とサウジアラビアの関係を損なうであろうと考えていた人々は、「世界の仕組みについて無知」なのだと述べた。

サウジアラビアのコラムニストであるサルマン・アル=ドサリ氏は、サウジアラビアの裁判所が下した判決を裏付ける内容のCIAによる機密報告書を公表したことで、バイデン米政権は高く評価されるべきだとツイートした。

カショギ氏殺害で有罪を宣告されていた8人には、昨年9月、最終判決が下されている。

殺害への関与により、8人の内5人は懲役20年を言い渡された。残りの内1人は懲役10年、2人は懲役7年となった。この判決について、カショギ氏の遺族は、「公正で抑止効果」があるとコメントしている。

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