
スーダン・トリビューン紙が土曜日に報じたところによると、ダルフール難民・避難民総合調整局のアダム・レガール報道官は、同地域全域の避難民キャンプで、子どもと妊婦の栄養失調率が上昇していると述べた。
世界保健機関(WHO)のデータによると、スーダンの子どもたち350万人が栄養失調に陥っており、そのうち70万人以上が重度の急性栄養失調、10万6千人が合併症に苦しんでいるという。
スーダン・トリビューン紙の取材に応じた同氏は、ザムザムキャンプでは毎日多くの子どもが死亡し、カルマキャンプでは重篤なケースが発生していることを強調し、栄養不良が幼い子どもだけでなく、慢性疾患を持つ子どもや妊婦にも影響を及ぼしていることを強調した。
レガール報道官は、避難民センターの悲惨な状況を指摘し、そこでは10人の住民のうち8人が食糧不足に直面しており、食糧、医薬品、清潔な水、衛生施設といった必要不可欠な資源へのが不十分であると指摘した。
また、避難民の間で水様性下痢や消化器感染症などの疾病が発生していることに懸念を示し、緊急の人道支援が提供されなければ、さらなる人命の損失につながると警告した。
国連世界食糧計画(WFP)は最近、ダルフールへの食糧供給に力を入れているが、即応支援部隊(RSF)が政府支配地域を通る援助物資の輸送に反対するなど、課題は残っている。