
エルサレム:イランによるイスラエルへの初の直接攻撃は、イスラエル国民を震撼させ、より大きな戦争が迫っているのではないかとの恐れをもたらした。
住民はハマスからの攻撃を警告するサイレンには長い間慣れていたが、土曜日の夜にイランから送られた数百機のドローンとミサイルは、重なり合う中東紛争に新たな要素をもたらした。
イスラエルは日曜日に、イランから発射された300機以上の無人機とミサイルのほとんどを撃墜したと軍が発表した後、ささやかな被害を報告した。
しかし、ガザでハマスと何年も戦ってきたものの、地域の大国イランと直接交戦したことのないイスラエルにとって、この攻撃はいまだに動揺を与えている。イランの兵器や迎撃ミサイルが夜空に光るのが見えた。
イスラエル国民の誰もが大きな戦争を望んでいない。
ジェレミー・スミスさん、ツール・ハダサ住民
「夜中にブーンという音が聞こえ始めたとき、私たちはそれが何なのかわからず、とても怖かった」とエルサレムに住むセシル・スムロウィッツさんは言う。
「でも、イスラエル軍が来てくれて、今のところ静かです」
イランは、4月1日にイスラエルがダマスカスのテヘラン大使館を空爆し、13人が死亡したとされる事件への報復として攻撃を開始した。イスラエルは攻撃の実行を肯定も否定もしていないが、実行したと広く信じられている。
イランの指導者であるアリ・ハメネイ師が反撃すると約束したため、イスラエルは厳戒態勢を敷いた。
イランは日曜日、イスラエルとアメリカに対し、ドローンとミサイルによる大量攻撃への報復があれば、「より大規模な対応」をすると警告した。
イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、イランはユダヤ国家にとって存亡の危機であると繰り返し世界に訴え、イスラエルが勝利を収めることを宣言した。
イランとイスラエルの間で公然の戦争が勃発し、米国が紛争に巻き込まれる恐れがあるため、この地域は緊張状態にある。
イスラエル人の中には、エスカレートは望まないが、この地域で最も強力で技術的に進んだ軍隊を持っているにもかかわらず、利害関係が非常に大きいため、神経質になっていると言う者もいる。
「イスラエル国民は誰も大きな戦争を望んでいないのだから、イランが今すぐやめてくれることを願っている」
「イスラエルは、ミサイルと無人機で国中が埋め尽くされたのだから、それに応じるだろう。だから何ができる?でも、どうにかして止めなければならない」
イランの攻撃前、イスラエル当局は一般市民に対し、大規模な集会を開催しないよう、ユダヤ教の祝日である過越祭の期間中はすべての学校や子どもたちのキャンプ会場を閉鎖し、一部のビーチや旅行地を閉鎖するよう指示していた。
「ハマスとの戦争は望んでいなかった。彼らは我々を攻撃した。イランとの戦争は望まない。だが彼らは私たちを攻撃する」
「イランとの戦争は望んでいない。彼らはどういうわけか、ここに住むユダヤ人を受け入れることができない。ここは私たちの祖国です。聖書にも書かれています」
イランの攻撃は、ガザにおけるイスラエルとハマスの戦争を背景に行われた。ガザ保健省の数字によれば、イスラエル軍は33,000人以上のパレスチナ人を殺害している。
ロイター