

ガザ:イスラエル当局は月曜日の朝、ガザ地区各地で逮捕されたパレスチナ人拘留者150人を釈放した。
エジプト、イスラエル、ガザの国境にあるラファ検問所、ケレム・シャロームからガザ南部のラファへと移送されたと、包囲されたパレスチナ自治区のアラブニュース記者が伝えた。
釈放された被拘禁者の中には、スフィアン・アブ・サラー氏もいる。彼は地元記者団に対し、逮捕されたときは「至って健康」で「両足で歩いていた」と語ったが、拷問とネグレクトにより、拘留中に左足を切断している。
ソーシャルメディアに流されたビデオには、松葉杖として使っている木の棒を支えに、片足でスキップするアブ・サラー氏の姿が映っていた。
彼は地元のジャーナリストに、拘留中に足が化膿したが、イスラエル兵は彼を病院に送ることを拒否したと語った。一週間も経たないうちに感染は広がり、彼は足を切断した。
国連パレスチナ難民救済事業機関(UN Relief and Works Agency for Palestine Refugees)が先月まとめた国連の内部報告書には、イスラエルの刑務所におけるパレスチナ人被拘禁者に対する広範な虐待が記述されている。
同機関の報告書によると、虐待の方法には、「肉体的な殴打、長時間のストレス体位の強要、被拘禁者とその家族への危害の脅迫、犬による攻撃、動物のように振る舞わされたり、小便をかけられるなどの個人の尊厳や対する侮辱、屈辱、大音量の音楽や雑音の使用、水、食事、睡眠、トイレの剥奪、宗教(礼拝)を行う権利の否定、開創や摩擦による傷害を引き起こす強固にロックされた手錠の長時間の使用」などが含まれる。
“殴打には、金属棒や銃や長靴のかかとでや鈍器での、頭部、肩、腎臓、首、背中、脚への外傷が含まれ、肋骨骨折、肩の脱臼、後遺症が残るケースもあった。”
月曜日に釈放された囚人には、子供と医師も含まれている。
国連の数字によれば、イスラエル当局は、ハマスのイスラエル南部への奇襲攻撃に端を発した10月7日のイスラエル軍のガザ侵攻以来、女性や子供を含む少なくとも4000人のパレスチナ人を逮捕している。