ドバイ:14日、イラン外務省のサイード・カティブザデ報道官は、イラン核合意再建のために米国は決断する必要があると述べた。
世界の大国による2015年のイラン核合意再建交渉は大筋で内容がまとまりかけていたが、ロシアによる土壇場での要求を受け交渉の無期限停止を余儀なくされ、破綻の可能性に直面している。
「現在、核交渉を一時中断しています」カティブザデ氏はそう述べた。
「米国政府の決断を要する重要な未解決の問題がいくつかあるため、現時点で合意を発表する段階にはありません」
「米国政府が決断すれば、すぐに我々はウィーンに戻って最終的な合意に達することができるでしょう」
13日、イランはイラク北部クルド人自治区の首都エルビルに向けて十数発の弾道ミサイルを発射した。エルビルに対するこのような攻撃は前例がなく、米国およびその同盟国を標的にしたものと見られ緊張が高まっている。
イラン国営メディアは、今回の攻撃はアルビールにあるイスラエルの「戦略的中心地」に対してイランのイスラム革命防衛隊が行ったものだと報じ、先日のシリアに対するイスラエルの空爆でイラン兵が死亡したことに対する報復であることを示唆した。
ロイター