石川県能登地方を震源とした5日の地震で、同県では1人が死亡、33人が負傷し、富山県でも1人が軽傷を負った。石川県では今後、大雨も予想され、余震や土砂災害への警戒が強まっている。
最大震度6強を観測した珠洲市では、はしごから転落した男性(65)が死亡し、2人が重傷、30人が軽傷。6日、市内の740世帯1630人に避難指示が出された。多くの家屋が倒壊したが、他に下敷きになるなどした住民は確認されていない。同県能登町でも1人が軽傷を負った。
6日夕時点で、珠洲市内の約120世帯で断水が発生し、市が給水活動を実施。20カ所の避難所が開設され、ピーク時には約250人が避難した。道路で通行止めも相次いだ。
5日は午後2時42分ごろ、能登地方を震源とする地震があり、珠洲市で震度6強の揺れを観測。午後9時58分ごろにも同市で震度5強の揺れを観測した。気象庁によると、このほかに6日午後4時までに震度1~4の地震が50回あり、活発な活動が続いている。
石川県では6日夜から7日未明にかけて大雨となる所があるとみられ、同庁は土砂災害に警戒を呼び掛けた。7日午後6時までの24時間予想雨量は多い所で120ミリ。その後、8日午後6時までの同雨量は50~100ミリ。
時事通信