
パレスチナ自治区、ガザ地区: ハマス幹部は24日、AFP通信に対し、イスラエルがガザ南部の都市ラファに侵攻しても、パレスチナ過激派組織の打倒と人質の解放という公約を達成することはできないだろうと語った。
「(イスラエルが)ラファに侵入し、侵攻したとしても、イスラエルが望んでいることは達成できないだろう」と、ハマスの政治局幹部が多くいるカタールからの電話インタビューでガジ・ハマド氏は語った。
イスラエルはガザに7ヶ月近く滞在し、すべての地域に侵攻し、多くのものを破壊したが、ハマスの排除や捕虜の帰還など、その主な目標は今のところ何も達成できていない。
イスラエルは、国際的な反発や、ラファに避難している約150万人のパレスチナ人への懸念にもかかわらず、ラファでの軍事作戦を計画通りに進めると宣言した。
民間人に甚大な被害が出る恐れがあり、イスラエルの最大の同盟国であり兵器の供給国であるアメリカを含む国々は、イスラエルがラファに軍隊を派遣しないよう警告している。
「我々は紛争に関わるすべての当事者と……ラファへの侵攻の深刻さ、そしてイスラエルがさらなる虐殺と大量殺戮に向かっていることについて話をした」とハマド氏は語った。
「イスラエルが戦争と侵略を継続することに関心があり、交渉を継続し合意に達するつもりがないことは、この宣言された内容から明らかである」
カタール、米国、エジプトは、停戦と人質解放を確保するための交渉を仲介しているが、何日も停滞している。
しかし、エジプト代表団が金曜日にイスラエルを訪れ、新たな協議を開始する予定であると、イスラエルのメディアが無名の政府関係者の話を引用して報じた。
イスラエル政府のデービッド・メンサー報道官は、イスラエルの戦時内閣が木曜日に会議を開き、ハマスの最後の大隊をどのように壊滅させるかを議論すると述べた。
水曜日にメンサー氏は、イスラエルが10月27日にガザへの地上侵攻を開始して以来、軍は「ハマスの24個大隊のうち、少なくとも18個か19個を壊滅した」と述べた。
当局によれば、残りの大隊は(差し迫った攻撃の主な標的である)ラファにあるという。
ラファに避難しているガザの人々のほとんどはその場しのぎのキャンプに身を寄せており、予想される地上侵攻が始まる前から、エジプト国境に近いこの街は定期的にイスラエル軍の爆撃を受けている。
ハマド氏は、侵攻計画はイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相のガザに対する姿勢の矛盾を露呈していると主張した。
「ネタニヤフ首相は、一方では捕虜を家族のもとに返したいと言っているが、同時に、軍隊が多くの人質を故意に殺害したように、彼らを大きな危険にさらしている」
イスラエル軍は、ガザで人質を誤って殺害したことを認めている。
ハマド氏は、ネタニヤフ首相が「交渉をしているとイスラエル国民を欺き、交渉をしていると国際社会をも欺き、(状況を)操り、先延ばしにしている」と非難した。
イスラエルの首相は「真実をねじ曲げようとしている」とし、「ハマスが交渉の障害になっている」と主張した。
ハマド氏は、カタールとエジプトは「合意に達するために多大な努力をしている」としながらも、「イスラエル側は残念ながらこの問題を愚かに扱っており、非常に混乱している」と主張した。
ハマド氏はまたAFPに対し、2007年にガザで政権を握ったハマスが、戦争後の同領土に関する計画をすでに進めていると語った。
同グループは、「ガザ地区を再建し、まともな生活に必要なものを提供するための大きな努力を確実にするため、戦後の段階に取り組んでいる」と語った。
パレスチナ武装勢力は、戦争の引き金となったハマスの10月7日の攻撃で、約250人の人質をガザに連れ去った。
イスラエル政府当局によれば、ガザには129人の人質がいまだ拘束されており、そのうち34人は死亡したと軍は発表している。
イスラエルの公式発表に基づくAFPの集計によれば、イスラエル南部への攻撃により、イスラエル人と外国人を合わせて1,170人が死亡した。
ガザのハマスに対するイスラエルの報復攻撃により、ガザの保健省によれば、34,305人が死亡した。
AFP