• 「食料、小麦粉、その他の人道援助をガザ地区に運ぶヨルダンの援助隊2隊が、入植者によって攻撃された」
• 両援助隊は、イスラエル軍に包囲されたガザの目的地に到着した。

アラブニュース

ジェッダ：ヨルダン川西岸地区を占領するイスラエル人入植者の一団が水曜日、ヨルダンからガザに向かう人道援助隊2隊を襲撃した。

イスラエルは水曜日、ガザ地区の北端にある唯一の検問所を再開し、拡大する人道危機に対処するためにより多くのことを行うよう米国が要求したことを受け、援助トラックがエレズ検問所を通過できるようにした。

31台のトラックで構成される車列は、ガザ北部のエレズ検問所に向かう途中であり、48台のトラックで構成される車列は、ガザ南部のケレム・シャローム検問所に向かっていた。彼らは、食料、小麦粉、その他の援助物資を運んでいた。

「ガザ地区への食料、小麦粉、その他の人道支援を運ぶヨルダンの援助隊2隊が、入植者によって攻撃された」

どちらの輸送船団もなんとか行程を続け、戦争で荒廃したガザの目的地に到着した、と同省は声明で付け加えた。このようなガザ地区へのルートは、イスラエル占領下のヨルダン川西岸地区とイスラエルを通ることになる。

イスラエルの法律扶助機関であるHonenuによると、ヨルダン川西岸地区の入植地Ma’ale Adumimの近くを車列が通過する際、援助トラックを妨害した4人の入植者を警察が逮捕したという。

ヨルダン政府はこの攻撃を非難し、援助隊と国際機関の保護と確保はイスラエル当局に全責任があると述べた。

ヨルダンは、10月7日に勃発したイスラエルとガザの支配者であるパレスチナのイスラム主義グループ・ハマスとの戦争中、ガザのパレスチナ人に対し、空からの援助物資を投下し、輸送隊を西へ陸路で送ってきた。

エレズ検問所の再開は、数ヶ月前から国際援助機関の主要な要求のひとつであった。

水曜日にイスラエルで、アントニー・ブリンケン米国務長官は、ベンヤミン・ネタニヤフ・イスラエル首相に対し、ガザにより多くの援助物資を届けられるようにするよう求めた。イスラエルは、米外交トップの中東歴訪の最終地であり、7度目の訪問となる。

ブリンケン氏は、ガザに向かう援助トラックが検査のために留め置かれているケレム・シャローム検問所の施設を見学し、最近ガザへの援助を受け始めた南部のアシュドッド港を訪れた。

これに先立ち、ネタニヤフ首相と2時間以上にわたって会談したブリンケン氏は、「4月4日にバイデン大統領とネタニヤフ首相が電話で会談して以来、ガザへの人道援助が改善されていることに触れ、その改善を加速させ、持続させることの重要性を改めて強調した」と述べた。

ブリンケン氏はまた、「イスラエルは援助に関してもっと努力する必要があるとし、人道支援機関との緊張緩和メカニズムを確立し、必要な場所に援助を届けるためにガザに十分なドライバーとトラックを確保する必要がある」と述べた。

続けて、「イスラエルの査察によって援助物資が恣意的にガザへの入国を拒否されないようにするため、人道支援物資の明確なリストが必要だ」と述べた。

ブリンケン氏の訪問の焦点は、ガザのパレスチナ人により多くの援助を届けることであったが、ワシントンはイスラエルに対し、南部の都市ラファへの攻撃を行わないよう警告した。

ネタニヤフ首相は火曜日、停戦と人質解放の合意が成立するか否かにかかわらず、イスラエルはラファでハマスに対する作戦を実行すると述べた。

国連援助チーフのマーティン・グリフィス氏は、イスラエルによるガザでの援助アクセスの改善は、「ラファへの本格的な軍事攻撃の準備や正当化に利用することはできない」と述べた。