• 国際法違反に対する「説明責任」の必要性を強調するメンバーたち
• イスラエル軍の軍事作戦開始以来、ガザ地区の病院は繰り返し標的とされてきた。

ニューヨーク：国連安全保障理事会は、ガザの病院付近で数百体の遺体が埋められたとされる集団墓地について、直ちに独立した調査を行うよう求めた。

安保理メンバーは声明で、「ガザのナーセルとアル・シファの医療施設とその周辺で、女性や子ども、高齢者を含む数百人の遺体が埋められた集団墓地が発見されたという報告に深い懸念を表明する」と述べた。

メンバーは、国際法違反に対する「説明責任」の必要性を強調した。

そして、調査官に対し、「ガザにあるすべての集団墓地への自由な立ち入りを許可し、直ちに、独立した、徹底した、包括的な、透明性のある、公平な調査を実施すること」を求めた。

ガザを拠点とするハマス武装勢力による10月7日のイスラエル南部への攻撃後、イスラエルによるパレスチナ自治区での軍事作戦が始まって以来、ガザ地区の病院は繰り返し標的とされてきた。

世界保健機関（WHO）は4月、ガザ市のアル・シファは「もぬけの殻」と化し、多くの遺体が発見されたと発表した。

イスラエル軍は、同地での軍事作戦で約200人のパレスチナ人が死亡したと発表した。

遺体は病院の中庭にある2つの墓に埋められているのが発見されたという。

国連人権事務所は4月下旬、アル・シファとハーン・ユニスのナーセル医療施設での集団墓地に関する報告について、独立機関による調査を求めていた。

ガザ当局は当時、ナーセル複合施設の医療従事者が、イスラエル軍に殺害され埋められたとされるパレスチナ人の遺体を数百体発見したと発表した。

イスラエル軍は、この主張を 「根拠がなく、根拠のないもの 」として退けた。

金曜日に発表された安全保障理事会の声明は、誰が調査を行うかについては言及していない。

しかし、「国際人道法に則り、行方不明の親族の運命と所在を家族が知ることの重要性を再確認した」としている。

イスラエルの攻撃により、ガザ地区では少なくとも34,943人が死亡している。

AFP