ガザ:ガザ紛争が激化する中、パレスチナ人は水曜日、76年前のイスラエル建国時に大量に移住させられた「ナクバ(大惨事)」の記念日を迎えた。
イスラエルに占領されたヨルダン川西岸地区の各都市では、数千人がパレスチナ国旗を振り、ケフィエのスカーフを巻き、長い間失われていた家族の家を思い出させる象徴的な鍵を掲げて行進した。
包囲されたガザ地区では、イスラエルとハマスの戦争が7ヶ月以上続いており、10月7日のハマスの攻撃に端を発した戦闘で、さらに多くの死者が出た。
「2023年の “ナクバ “は過去最悪だ」と、ガザを追われた一人、モハメド・アル=ファラさんは言う。彼の家族は、ハーン・ユーニスの自宅から海岸沿いのアル=マワシ地区に避難した。
「1948年のナクバよりずっと辛い」
イスラエルを建国するきっかけとなった戦争で、約76万人のパレスチナ人が家を追われ、あるいは避難した。
しかし、テルアビブ近郊のヤッファに住む42歳のファラさんは、現在の戦争はさらにつらいと語る。「自分の子供がすべての快適さと贅沢さに慣れていて、突然、一夜にしてすべてを奪われたら……それは大きなショックです」
ヨルダン川西岸地区のラマッラーやナブルス、ヘブロンなどでは、数千人が占領を非難し、ガザでの戦争に抗議する横断幕を持って行進した。
「私たちにも痛みはあるが、もちろんガザ住民にはもっと大きな痛みがある」と、10月7日以来音信不通のイスラエルの刑務所にいる親族を持つ抗議者の一人、マナル・サルハンさん(53)は語った。「私たちは二度目のナクバを経験しているのです」
イスラエルの独立記念日の翌日に開催されたこの記念式典とデモ行進は、ガザ戦争によって大量の死者が発生し、240万人の住民のほとんどが強制的に避難させられたことを意味する。
壊滅的な人道危機が同領土を悩ませており、国連は北部に飢饉が迫っていると警告している。
AFP