
カイロ:イスラム過激派組織ハマスの幹部オサマ・ハムダン氏は土曜日、ガザ紛争をめぐるイスラエルとの停戦交渉に進展はないと述べた。
ハムダン氏はベイルートでの記者会見で、パレスチナのグループは、戦争を終結させる停戦提案には「前向きに対処する」用意がある、と語った。
アラブの調停者たちの努力は、米国に支えられているが、今のところ停戦の締結には至っていない。一方イスラエルは、2007年以来ガザを支配しているハマスが根絶されるまで、一時的な戦闘停止しか認めないと言っている。
ハムダン氏はまた、イスラエルの条件を受け入れるようハマスに圧力をかけている米国を非難した。
「もう一度言うが、ハマスには、恒久的な停戦、ガザ地区からの包括的な撤退、そして真剣な交換取引を確保するためなら、どんな提案にも前向きに対処する用意がある」とハムダン氏は言い、ガザで拘束されている人質とイスラエルの刑務所にいるパレスチナ人との交換の可能性に言及した。
ハマス率いる武装勢力が10月7日にイスラエル南部に突入したとき、イスラエルの集計によれば、彼らは約1,200人を殺害し、250人以上の人質を拘束した。
ガザ保健省によれば、報復のためのイスラエル軍の攻撃によって、これまでに38,000人近くが死亡し、沿岸部の密集した飛び地は廃墟と化した。
ガザ保健省は戦闘員と非戦闘員を区別していないが、当局者によれば、死者のほとんどは民間人だという。イスラエルはガザで300人以上の兵士を失ったが、パレスチナ人死者の少なくとも3分の1は戦闘員だという。
パレスチナの保健当局によれば、イスラエル軍によるガザ侵攻により、土曜日までに少なくとも35人が死亡、負傷したという。
イスラエル軍は土曜日、ガザ北部の戦闘で死亡した2人の兵士の死亡を発表した。
住民によると、戦車は地元の市場周辺を含むいくつかの地区へ深く進入し、空と地上から激しい銃撃があったという。
ハマスとイスラム聖戦の武装組織は激しい戦闘を報告し、戦闘員がそこで活動する部隊に対して対戦車ロケット弾や迫撃砲弾を発射したと述べた。
イスラエル軍によると、ハマスが武装勢力と化した民間人居住区を軍が包囲した後、シェジャヤでの近接戦闘と空爆で過去2日間に数十人のパレスチナ人武装勢力が殺害されたという。
「部隊はこの地域で、学校の近くに観測所、武器、敵の無人機、長距離ロケットランチャーを発見した」と軍は声明で述べた。
ハマス側は、学校や病院などの民間地域で活動しているという主張を否定している。
イスラエル軍によるガザ空爆と地上戦が始まって8ヶ月以上が経つが、武装勢力はイスラエル軍への攻撃を続け、イスラエル軍が数ヶ月前に制圧したと発表した地域で活動している。
イスラエルの指導者たちは先週、戦争の激しい段階は終わりに近づいており、次の攻撃段階は主にハマスの再集結を阻止するための小規模な作戦になるだろうと述べた。
一方、イスラエル軍はガザ地区南部のラファのいくつかの地区で作戦を展開し、パレスチナの医療関係者や住民によると、数人のパレスチナ人を殺害し、海岸沿いの街の西端に住む家族を北へ向かわせた。
イスラエルは、ラファでの軍事作戦はハマスの最後の武装大隊を根絶することが目的だと述べている。
ロイター