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アブダビ皇太子がイスラエル首相との会談で中東の安定に期待を表明

2021年12月13日、イスラエルのナフタリ・ベネット首相は、アブダビのシェイク・ムハンマド・ビン・ザーイド皇太子と、アラブ首長国連邦のアブダビにある皇太子の私邸で会談した。(ロイター)
2021年12月13日、イスラエルのナフタリ・ベネット首相は、アブダビのシェイク・ムハンマド・ビン・ザーイド皇太子と、アラブ首長国連邦のアブダビにある皇太子の私邸で会談した。(ロイター)
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14 Dec 2021 04:12:44 GMT9
14 Dec 2021 04:12:44 GMT9
  • 2014年以降イスラエルとの外交が停滞しているパレスチナは、イスラエルとUAEの友好関係樹立を非難している

アブダビ:12月13日、アブダビのシェイク・ムハンマド・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン皇太子はイスラエルのナフタリ・ベネット首相を迎えて会談した。UAEの事実上の統治者とイスラエルの指導者による初の公式会談となった。

イスラエルの在アブダビ大使は、イラン問題が今回の会談の議題であると述べている。会談は米国主導の地域構想に基づいて昨年にイスラエルとUAEの関係が正常化したことを受けて行われた。

この外交的展開はイランの活動に対する懸念の共有が理由の一つになっている。しかし、UAEはイランとの関係改善も試みている。ベネット首相とシェイク・ムハンマド皇太子が笑顔で握手している写真を公開したイスラエル首相府は、この会談を「歴史的」と形容した。

国営通信社WAMによると、シェイク・ムハンマド皇太子は「中東の安定」に期待を表明し、ベネット首相の訪問が「両国や地域の人々に利益をもたらす前向きなステップに向けた協力関係を前進させる」と述べた。

2014年以降イスラエルとの外交が停滞しているパレスチナは、イスラエルとUAEの友好関係樹立を非難している。

イスラエルのアミール・ハイエク大使は、イラン問題の協議を詳しく説明することを控えたが、イスラエルの国軍ラジオには、「首相がここに来た理由はイラン問題への対処だけではない」と語っている。

世界の大国がイラン核合意の更新を試みるなか、UAEは先週テヘランに特使を派遣した。

米国の代表団が今週UAEを訪問し、対イラン制裁を遵守していないことについてUAEの銀行に警告を発する予定である。

ベネット首相は、12日にUAEに向けて出発する際に二国間の通商やその他の民間協力を促進すること約束して後、公にはイランに言及していない。

イスラエルのハヨム紙は、匿名の当局者の話として、ベネット首相はシェイク・ムハンマド皇太子に、イランが地域に供給している民兵やドローンに関するインテリジェンスを説明する予定であると報じている。

先月、イスラエルはイランに対する共同防衛の整備をアラビア湾岸諸国に打診している。

ハイエク氏によると、UAEに軍用品を売却する話が進んでいるが、イスラエルの産業筋は、イスラエルの高度な防空システムの提供は現時点ではなされないと述べている。

ハイエク氏は、「イスラエルは新たな友人、長期的なパートナーと協力している。その際に考慮するのは、防衛に関する問題と、イスラエルに非常に非常に友好的な国とどのように協力するかという問題だ」と述べた。

イスラエルとUAEの二国間貿易は、モノの貿易だけでも、2020年の1億2500万ドルから大幅に増えて、2021年には現時点までに5億ドル近くに達している。今後も急速に成長し続けると見込まれている。

ロイター

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