
ベイルート: 火曜日、レバノンの首都南部郊外へのイスラエル軍の攻撃により、レバノンの武装組織ヒズボラの最高司令官とイスラエル軍に目されているフアド・シュクル氏が殺害された。
これは、ガザ紛争と並行してヒズボラとイスラエル軍との間で敵対行為が勃発した10月以来、レバノンにおける一連のイスラエルによる標的殺害の最新のものである。
イスラエル軍の攻撃により、ヒズボラ戦闘員は合計で350人ほど殺害されている。以下は、標的となった戦闘員のうち、幹部たちのリストである。
フアド・シュクル
シュクル氏は、40年以上前にイランの革命防衛隊によって設立されて以来、ヒズボラを代表する軍人の一人である。
米国は、241人の米軍兵士を殺害した1983年のベイルートの米海兵隊兵舎爆破事件で中心的役割を果たしたとしてシュクル氏を非難し、米国政府の「司法のための報奨」ウェブサイトによれば、彼の首に最高500万ドルの懸賞金をかけていた。
彼は2015年、シリア軍を助けたヒズボラの役割をめぐってアメリカから制裁を受けた。イスラエルによると、彼はヒズボラのリーダー、ハッサン・ナスララ師の右腕であり、イスラエル占領下のゴラン高原で12人の若者を殺害したテロ事件の犯人だという。ヒズボラはいかなる役割も否定している。
モハメド・ナーセル
レバノンの治安当局筋によると、ヒズボラの上級司令官であったナーセル氏は、辺境におけるヒズボラの作戦の一部を担当していた。
イスラエルは、彼がレバノン南西部からイスラエルへの発砲を担当する部隊を率いていたとし、その責任を主張した。
タレブ・アブダラー
ヒズボラの上級現場指揮官アブダラー氏は、6月12日、イスラエルがレバノン南部の指揮統制センターを攻撃した空爆で殺害された。
レバノンの治安情報筋によると、アブダラー氏はヒズボラの南部国境地帯の中央地域の司令官で、ナーセル氏と同じ階級だったという。
彼の殺害により、ヒズボラは国境を越えてイスラエルに向けて大量のロケット弾を発射した。
ウィサム・タウィル
ヒズボラの精鋭部隊ラドワン部隊の司令官であったタウィル氏は、最近の戦闘でイスラエルによって殺害された最初のヒズボラ幹部であった。
ある高官筋によれば、彼はシリアとイラクにヒズボラとともに派兵されており、10月以来、南部でのヒズボラの作戦を指揮する上で主導的な役割を担っていたという。
タウィル氏ともう一人のヒズボラ戦闘員は1月8日、南部の村で乗っていた車が攻撃され死亡した。後にイスラエルがこの攻撃の責任を認めた。
サレハ・アロウリ
パレスチナ武装組織ハマスの副長官であるアロウリ氏は、1月2日、ベイルート南部郊外のハマス事務所への標的攻撃で殺害された。
10月に銃撃戦が始まって以来、首都近郊での標的による殺害はこの一件のみであった。
レバノン首相、ヒズボラ、その他の当局者はイスラエルを非難したが、イスラエル軍は彼の殺害への関与を肯定も否定もしなかった。
ロイター