ベイルート:イスラエルの戦闘機が火曜日、レバノンの首都ベイルート上空を急降下し、レバノンのヒズボラ議長が演説する数分前に、ソニックブームを立て続けに発生させ、街中の窓ガラスをガタガタと揺らした。
この大音響に住民はあわてて窓を開けてガラスが割れるのを防いだり、バルコニーに立って上空を飛ぶ飛行機を一目見ようとした。イスラエル軍からのコメントはなかった。
ヒズボラの拠点である首都南部の郊外では、レバノンの武装集団のメンバーや支持者たちが、イスラエルによる軍の上級司令官殺害から1週間を記念して行われた指導者のテレビ演説を見るために集まっていた。
演説を始めると、ハッサン・ナスララ師は、ソニックブームは追悼式に集まった人々を挑発するためのものだと述べた。
フアド・シュクル司令官を殺害した空爆は、ガザ紛争と並行して行われているヒズボラとイスラエル軍との10ヶ月間の敵対関係の中で、イスラエルが南部郊外を攻撃した2回目であった。
ヒズボラは火曜日、イスラエル北部のアクレ近郊の2つの軍事拠点に攻撃ドローンの群れを発射し、別の場所ではイスラエル軍の車両を攻撃したと述べた。
イスラエル軍によると、レバノンから横切る敵対的無人機が多数確認され、1機は迎撃されたという。
イスラエルの医療当局によると、沿岸部の都市ナハリヤの南にある病院に7人が避難し、うち1人は重体だという。
イスラエル軍によれば、初期調査の結果、負傷者の原因は迎撃ミサイルが「目標を外れ、地面に激突し、複数の民間人が負傷した」ためだという。この事件はまだ調査中であるという。
ロイター通信の記者は、ナハリヤ郊外の幹線道路にあるバス停付近で着弾現場を目撃した。
イスラエル軍は声明の中で、アクレ周辺でサイレンが鳴り響いたが、誤報であることが判明したと述べた。イスラエル空軍はレバノン南部のヒズボラ施設2カ所を攻撃したと発表した。
ヒズボラがシュクル氏の仇を討つと宣言し、イランが先週テヘランでパレスチナ過激派組織ハマスの代表が暗殺されたことに対応するため、中東が本格的な戦争に突入する恐れが高まっている。
ヒズボラの情報筋はロイターに対し、「フアド・シュクル司令官暗殺への対応はまだだ」と語った。
火曜日には、ヒズボラの戦闘員4人が、国境から北に約30キロ(19マイル)のレバノンの町メイファドゥーンの民家への攻撃で死亡した。
イスラエルの戦闘機は火曜日、30分足らずの間にベイルート上空で音の壁を3回破った。(@Rulaelhalabi)