• 泣き崩れながら出生証明書を手にするアブ・アルクムサンの映像は、ソーシャルメディアで広く拡散された。
• 「家が狙われたとき、私は病院にいました」と彼は涙を流しながら言う。

ハーン・ユーニス (パレスチナ)： モハメド・アブ・アルクムサンさんは、生後3日目の双子の出生証明書を受け取ったところだった。

取り乱したアブ・アルクムサンが泣きながら出生証明書を手にする映像は、ソーシャルメディア上で広く拡散され、パレスチナ自治区における戦争の壊滅的な犠牲者の最新の象徴となった。

「家が狙われたとき、私は病院にいました」と彼は涙を流しながら言う。

「出生証明書が印刷された後、電話がなりました」

「私はアル・アクサ殉教者病院にいることを告げると、家が爆撃されたことを聞かされました」

アブ・アルクムサンさんは、イスラエル軍から執拗な空爆を受けているガザ地区中部のデイル・アル・バラ地区の5階にある共同住宅に、妻と乳幼児、義母を残していた。

「彼らがアル・アクサ殉教者病院にいると知らされ、私は病院の入り口にいくと伝えました」

「出生証明書を持って病院の中に入ったら、死体安置所にいると言われました」

水曜日、自宅が破壊され、家族もいなくなったアブ・アルクムサンさんは、イスラエルが人道的地帯と宣言している沿岸部のアル・マワシにある青いテントの外で、未使用のピンクと黄色のベビー服をたたんでいた。

彼は妻に自分たちの赤ん坊が法的に命名されたことを見せる機会はなかった： 男の子のアセルと女の子のアイサルである。

「出生証明書を手に入れた同じ日に、子供と母親の死亡証明書も提出しなければならなかった」

「子供たちの誕生を祝う機会はなかった。この子たちの服は新しいのですが、着ませんでした」

「このおむつ、探すのに苦労しました。ガザ地区では、戦争が始まって以来、基本的な物資が悲惨なほど不足しています」

ガザ戦争は、ハマスが10月7日にイスラエル南部を攻撃したことから始まった。AFP通信がイスラエルの公式発表から集計したところによると、この攻撃で、民間人を中心に1,198人が死亡した。

また、武装勢力は251人を拉致し、そのうち111人はガザに捕らわれの身となっている。

ガザにおけるイスラエルの報復軍事攻撃により、同領土の保健省が発表した死者数によれば、少なくとも39,965人が死亡した。

アブ・アルクムサンさんは昨年7月、薬剤師である妻ジュマナと結婚した。

彼女は、爆撃から逃れるためにあちこちに逃げながら、トラウマ的な妊娠に耐えた。双子を身ごもっていたにもかかわらず、彼女は7ヶ月目まで病院でのボランティア活動にこだわった。

「戦争が始まって以来、私は毎日恐怖に怯え、流産するのではないかと心配しながら生活していました」とアブ・アルクムサンさんは言う。

「友人や家族、大切な人たちを失いました」

「私たちはとても苦しみ、とても怖かった。何度も逃げ惑いました」

「なぜ彼女はこんな殺され方をしたのか知りたい。なぜ狙われたのか知りたい。家の中で、安全な場所で」

「家を爆撃するという事前の警告はなかった。私は軍事行動とは無関係です。私たちは民間人です」

AFP