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電力不足のガザで水を冷やすために土鍋を使うパレスチナ人

2024年8月19日、イスラエルとハマスの紛争が続く中、ガザ地区中央部のデイル・アル・バラにあるパレスチナ人避難民のための仮設キャンプで、コンテナに水を入れるために並ぶ人々。(AFP=時事)
2024年8月19日、イスラエルとハマスの紛争が続く中、ガザ地区中央部のデイル・アル・バラにあるパレスチナ人避難民のための仮設キャンプで、コンテナに水を入れるために並ぶ人々。(AFP=時事)
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21 Aug 2024 01:08:24 GMT9
21 Aug 2024 01:08:24 GMT9

ガザ市:電力が不足し、230万人が家を追われているガザでは、水を冷やしておく必要があるため、パレスチナの伝統工芸である陶芸の復活に拍車がかかっている。

陶器工場を経営するバジャット・サブリ・アッタラ氏は、「人々は今、冷蔵庫や冷水器の代わりに土鍋を使っている」と語る。

彼はロイターに、イスラエル軍の攻撃による破壊の中で、この産業は需要が高まっていると語った。

しかし、今日、足でろくろを回し、手で粘土を成形している陶工たちにとって、戦争は苦難をもたらしている。

以前はこうではなかった。

「以前は(電気)機械で粘土を加工していましたが、今では代わりに足を使って機械で粘土を成形しています」とアッタラ氏は言う。

以前は燃料を使っていた工場の窯も、今では薪を燃料としている。

しかし、食糧不足のため、調理用の鍋の必要性はそれほどなくなっている。

「今日、私たちには肉も野菜もありませんから、これらの品目の需要はありません」とアッタラ氏は説明した。

うだるような夏の暑さの中、店主のマフムード・ヒドルさんは、飲み水を土鍋に入れて冷やしているという。

「私たちは昔に戻ったのです」と彼は言った。

水の確保や貯蔵の難しさもさることながら、パレスチナ人は食料や燃料の不足、ポリオのような病気の蔓延といった人道的危機に直面している。

ガザでの戦争は、ハマスがイスラエル南部を攻撃し、イスラエルの集計によれば、1,200人が死亡、250人以上が人質に取られたことから始まった。イスラエル軍の作戦によって殺されたパレスチナ人の死者は、ガザ当局によれば4万人を超えている。

自分の店に立ち、冷蔵庫の上に土鍋を置いて、ヒドルさんは「私たちはあらゆることに苦しんでいます」という。

ロイター

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