
月曜日に紅海でロシアの石油を積んだタンカーともう一隻の船がフーシ派の武装勢力に攻撃されたと、3つの海事機関から報告があった。
このニュースは、先月末にイランの支援を受けた民兵に攻撃され、炎上している石油タンカーを救助しようとしていたタグボートがでるこの時期に報告された。
英国海事貿易局は、イエメン紅海沿岸のサリーフの北西70海里を航行中の船の船長から、2発の未知の弾丸が命中し、グリニッジ標準時の午前1時30分に船の近くで3回目の爆発が起きたとの報告を受けたと発表した。
「船内に死傷者はなく、船は次の寄港地に向かっている。当局は調査中である」
英国の海事サービス会社アンブレイは、この船はパナマ船籍の石油タンカーで、親会社が所有する他の船舶がイスラエルの港を訪れていたことから、標的にされた可能性があるとした。
また月曜日、UKMTOは、イエメンの都市ホデイダから58海里を航行中の商業船を、GMT午前6時30分にドローンが攻撃したと報告した。船には死傷者や損害の報告はなく、「次の寄港地に向かっている 」という。
アンブレイも同様の情報を発表した。
合同海事情報センターは、パナマ船籍のタンカーをM/T ブルーラグーンIと特定し、3発の弾道ミサイルの標的になったと発表した。
ミサイルのうち2発は船の左舷に命中し軽微な損傷を与えたが、3発目は船尾に50メートル落下したという。
「JMICは、M/TブルーラグーンIが3発の弾道ミサイル攻撃を受けたことを確認した。乗組員は全員無事である(負傷者は報告されていない)。本船は最小限の損傷を受けたが、救助は必要なかった」
Marinetraffic.comによると、全長278メートルのブルーラグーンIはパナマ船籍のシャトルタンカーで、ロシアから紅海を通って無名の目的地に向かっていた。
11月以来、フーシ派は紅海やイエメン沖の他の航路で複数の商業船や海軍船をミサイル、無人機、無人艇で攻撃している。フーシ派は、イスラエルに圧力をかけ、ガザ地区での侵略戦争を終わらせるために、イスラエルに向かう船やイスラエルとつながりのある船だけを標的にしていると述べている。
フーシ派は月曜日の2回の攻撃についてまだそれを認めていないが、そのような確認はしばしば数時間後、あるいは数日後にもたらされる。
イエメン政府高官によれば、8月21日に紅海で攻撃を受けて以来、炎に包まれているスニオン号石油タンカーの救助を試みるため、2隻のタグボートが航行中であった。
「2隻のタグボートが現場に到着し、作戦を開始したかどうかは定かではないが、ジブチ沖を離れたことは確かだ」と、アデン在住の政府関係者は名乗りを控えた。
フーシ派は、100万バレル近い石油を積んでいたスニオン号を、小型武器、投射砲、ドローン船で攻撃した後、スニオン号に乗り込み爆発物を爆発させた。紅海の生態系と海運に大きな脅威をもたらすこの事件は、世界中で非難された。
民兵は、タグボートや他の船舶が日曜日に救助活動を開始すると発表し、彼らが後にこの作戦を妨害し、国際社会から譲歩を勝ち取るための交渉手段として利用しようとするのではないかという懸念を示した。同グループは、昨年イエメン沖で行われたサフテル号石油タンカーの救出作戦でも同様の戦術をとった。