ワドメダニ(スーダン):スーダンの内戦が100日目に突入するなか、日曜日の夜にこの東アフリカの国で民間機が「技術的」理由により墜落し、兵士4人を含む9人が死亡したことを軍が発表した。
戦闘により何百万人もの人々が家から出ることができず、特に首都ハルツーム近郊では、住民が生き残りのために食料の寄付を求めている。
内戦で荒廃したハルツーム市内のある地区に住むアッバス・モハメド・バビカーさんは、家族ともども一日に一回しか食事ができていないと語る。今やそれすら疑わしい状況だが、日曜日に市民支援団体が彼のような人々を助けるための寄付を緊急で呼びかけた。
「あと2日分しかありません」と北ハルツームに住むバビカーさんは話した。住民らによると、この地域では少なくとも地元ミュージシャン1人がすでに餓死しているという。
内戦の影響をほぼ受けていない東海岸のポートスーダンでは、9人が死亡したアントノフ機墜落事故で、子ども1人が生き残ったことを軍が発表した。ポートスーダン空港は、紛争のため国内で現在も稼働している唯一の空港となっている。
軍事紛争データ分析プロジェクト(ACLED)の最新データによると、戦闘が始まった4月15日以降、アブドゥルファッターハ・アル・ブルハン氏率いるスーダン軍とモハメド・ハムダン・ダガロ氏率いる民兵組織「即応支援部隊(RSF)」との間の戦闘により、3,900人以上が殺害されている。
国際移住機関によると、260万人以上が国内避難民となっており、そのほとんどがハルツーム居住者である。
この首都、特に北ハルツームに残っている数千人は、内戦勃発時に現地の給水所が被害を受けてから、水の供給がない状態で閉じ込められた状態となっている。
住民らは、電気は断続的にしか通っておらず、食べものもほぼ底をついているという。
国連の世界食糧計画によると、スーダンでは内戦が始まる前から、国全体で人口の約3分の1がすでに飢えに直面していた。食糧に対するニーズが高まるなか、安全上の問題があるにもかかわらず、同機関は140万人以上に緊急食糧援助を行ったと話している。
北ハルツームの別の住民であるエッサム・アッバスさんは、「戦闘の影響で市場はもう存在しません。いずれにしても、お金がありません」と語った。
彼らを助けるために、地元の民主派地域団体「抵抗委員会」が緊急援助要請を行った。
同委員会はフェイスブックに、「私たちは助け合い、食べ物やお金を周囲の人たちに分け与える必要がある」と書いた。
ハルツームと同様に戦闘で被害を受けた、同市に隣接する姉妹都市オムドゥルマンでは、地元で有名なヴァイオリニストのハリド・センフーリさんが、先週「飢えで亡くなった」と友人らがフェイスブックに投稿した。
センフーリさんは自身のオンライン投稿で、戦闘のため家から出ることができず、手持ちの物資で持ちこたえようとしていると語っていた。しかし、それは十分ではなかったようだ。
AFP