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ガザ地区でポリオ撲滅運動が開始され、子供たちへのワクチン接種が急がれる

2024年9月5日、ガザ地区南部のハーン・ユーニスにある国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)が運営する学校の仮設キャンプで、ポリオの予防接種を受ける子供たちの列に並ぶ人々。(AFP=時事)
2024年9月5日、ガザ地区南部のハーン・ユーニスにある国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)が運営する学校の仮設キャンプで、ポリオの予防接種を受ける子供たちの列に並ぶ人々。(AFP=時事)
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06 Sep 2024 12:09:11 GMT9
06 Sep 2024 12:09:11 GMT9
  • 「私は予防接種を受けました」5人の子どもたちが誇らしげに言った。
  • 避難民のためのテントキャンプや学校、保健センターでは、親たちが乳幼児やティーンエイジャーを連れてきて、国連機関から提供されたワクチンの接種を受けた。

ハーン・ユーニス(パレスチナ自治区): 木曜日から始まったガザでのポリオ・ワクチン接種キャンペーンの第二段階が行われた。ハーン・ユーニスの子どもたちは点滴を受けるため、口を開けて首を傾げた。

「私はワクチンを受けました」と、5人の子どもたちが誇らしげに言った。

ガザ保健省は先月、イスラエルとハマスの壊滅的な戦争の中で、25年ぶりにポリオが発生したことを報告した。

避難民のためのテントキャンプや、学校から避難所となった場所、保健センターでは、親たちが国連機関から提供されたワクチンのために赤ちゃんや幼児、ティーンエイジャーを連れてきた。

「私は下水池の隣のテントに住んでいますが、病気や伝染病の問題が深刻で、蚊やミミズの被害を受けています」と、1歳の息子アブドル・ラーマンくんを連れて予防接種を受けに来たアマニ・アシュールさん(37歳)は語った。

多くのガザ人と同様、アシュールさんも少なくとも一度は避難生活を経験し、ハーン・ユーニスのアル・アマル地区に避難場所を見つけた。彼の子供も、他の多くの人たちと同じように、その場しのぎの避難所から広がる病気で倒れている。

ガザの人々は、キャンプや避難所の過密で不衛生な状況による病気の蔓延を恐れていると語った。

「子どもが心配だったので、予防接種を受けさせました」と、2歳の息子ヤヒヤくんについてサファア・アル・バルビシさん(34)は語った。

「戦争、衛生の欠如、テントや路上での生活、下水問題の蔓延など、すべてが病気の蔓延の原因になっています」

ラファット・トゥマンさん(46歳)は、ソーシャルメディアでキャンペーンを知り、2歳の息子アダムくんをハーン・ユーニスのナーセル病院に連れてきた。

「ポリオやその他の病気から子供を守るために、ワクチン接種を決めました」

何百人もの家族が、学校兼避難所に集まり、ワクチンが届くのを待っていた。

木曜日は、ガザでのポリオ予防接種の5日目であり、沿岸領土の南部では初めてのことであった。

国連パレスチナ難民救済機関(UNRWA)の広報担当者ルイーズ・ウォータリッジ氏は、この段階で20万人の子どもたちにポリオワクチンを接種することを目標としていると述べた。

これまでのところ、予防接種活動は計画通りに進んでいると、ガザ保健省のポリオキャンペーン担当テクニカルディレクター、マジディ・ダヒール氏は述べた。

「中央州でのキャンペーンは非常に成功し、目標を上回った」

キャンペーン全体では、ガザで64万人以上の子どもたちにワクチンを接種することを目標としており、北部では第3段階が開始される予定である。

しかし、ウォータリッジ氏は、「南部地域では、多くの住民に行き渡らせるのはより困難になるだろう」と述べた。人道支援地域に指定されている地域(イスラエルがキャンペーン中は攻撃しないことに合意している地域)は、すべての子どもたちをカバーしているわけではないからだ。

これらの地域では戦闘が比較的小康状態にあり、数週間にわたる激しい爆撃と戦闘の後、家族に束の間の休息を与えている。

ウォータリッジ氏は、「今朝から夜にかけても空爆は続いている」としながらも、「昨日、1時間爆撃の音を聞かずにいると、それが通常でないようにおもえると気が付いた」と語った。

AFP

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