カイロ:国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のフィリップ・ラザリーニ局長は、カイロでの会合で、UNRWAが直面している重大な課題を明らかにした。
木曜日には、アラブ連合事務局本部で、ラザリーニ氏をアフマド・アブルゲイト事務局長が迎えた。
会談の中で、ラザリーニ氏は、パレスチナ難民救済事業機関が直面している財政面および後方支援面での課題について言及し、イスラエル軍による同機関の本部および職員への執拗な攻撃、および同機関の業務妨害の試みの増加が、これらの課題を深刻化させていると述べた。
ラザリーニ氏は、イスラエルの流血の侵攻下にあるガザ地区のパレスチナ難民、およびイスラエルの攻撃が激化しているヨルダン川西岸地区のパレスチナ難民が直面している悲惨な状況について詳細に説明した。
ガマル・ロシュディ事務総長報道官は、アブル・ゲイト事務総長が、UNRWAの重要な使命と、5つの活動地域全体におけるパレスチナ難民支援への取り組みに対するアラブ連合の支援を繰り返し表明したと述べた。
特に、パレスチナ人が現在直面している不安定な状況を踏まえ、ドナー国がUNRWAの予算に対する財政的コミットメントと拠出を履行する必要性を強調した。
2024年2月、アラブ連盟事務総長は、一部の国々がUNRWAへの資金提供を停止するという決定は、人道面でも安全保障面でも誤りであり、道徳的にも問題のある立場であると述べた。
その際、彼は、UNRWAの役割を終結させることは地域全体を危険にさらすことになると警告し、それは、UNRWAを解体し、パレスチナ難民問題への対応という責任から国際社会を遠ざけるよう説得するという、イスラエルの右派が長年抱いてきた野望に適う危険な動きであると述べた。