国連:イランのマフムード・ペゼシュキアン大統領は火曜日、国連総会で演説し、欧米との核問題を終結させる用意があることを表明した。また、ウクライナでのロシアの戦争を対話によって終結させるよう呼びかけた。
イランの宗教指導部は、同国の経済を疲弊させている米国の制裁緩和を期待している。
ドナルド・トランプ前大統領は2018年、イランが世界6カ国と結んだ2015年の核合意を破棄し、イランに厳しい制裁を再課した。この合意を復活させるための努力は失敗に終わっている。
イランが支援するハマスの武装集団が10月7日にイスラエル南部を攻撃したことや、イランがウクライナでのロシアの戦争への支援を強めていることから、イランと欧米諸国との関係は悪化している。
8月に就任し、現実的な外交政策を公約した比較的穏健派の政治家であるペゼシュキアン氏は、イランの宿敵イスラエルを「ガザ地区におけるジェノサイド」と批判した。
「国際社会は直ちに…ガザ地区における恒久的な停戦を確保し、レバノンにおけるイスラエルの絶望的な蛮行に終止符を打たなければならない。そうしなければ、この地域と世界全体が巻き込まれてしまうだろう」と彼は述べた。
イスラエルによるベイルートへの空爆により、火曜日にはレバノンのイラン系武装組織ヒズボラの幹部が死亡した。双方による国境を越えたロケット攻撃により、本格的な戦争への懸念が高まっている。
「我々はすべての人々の平和を求め、いかなる国とも対立するつもりはない…イランは戦争に反対しており、ウクライナにおける軍事衝突の即時停止の必要性を強調している」とペゼシュキアン氏は述べた。
ロシアはウクライナとの戦争開始以来、イランとの関係を深めており、イスラム国家との広範な協力協定の締結準備を進めていると発表している。
イランは、ロシアとイエメンのフーシ派武装勢力との間で、対艦ミサイルを同武装勢力に譲渡する秘密交渉を仲介していると、欧米および中東の3つの情報筋が語った。この動きは、テヘランとモスクワの関係が深まっていることを浮き彫りにしている。
ロイター