ロンドン:土曜日、米国のジョー・バイデン大統領は、ヒズボラの指導者ハッサン・ナスララ師を殺害したイスラエルの攻撃を、数千人の犠牲者に対する「正義の措置」と表現した。
バイデン氏は、ヒズボラが前日にベイルートでイスラエルによる空爆により、グループの創設者の一人であるナスララ師が死亡したことを確認した後に発言した。
バイデン大統領は、ナスララ師の「排除」は、昨年10月7日にハマスがイスラエル人を虐殺した事件に端を発する紛争のより広範な文脈の中で起こったと述べた。
「ナスララ師は翌日、ハマスと手を組み、イスラエルに対する『北部戦線』を開くという運命的な決断を下した」とバイデン大統領は声明で述べた。
また、ナスララ師の指揮下にあるヒズボラが、アメリカ人、イスラエル人、レバノン人の民間人数千人の死に責任があることも指摘した。
バイデン大統領は、ロイド・オースティン国防長官に「中東地域における米軍の防衛態勢をさらに強化し、侵略を抑止し、地域全体に広がる戦争のリスクを軽減する」よう指示したと述べた。
また、「外交手段を通じて、ガザ地区とレバノンで現在進行中の紛争を沈静化させる」ことがワシントンの目標であると付け加えた。
しかし、バイデン氏とその政権は、一部の政府高官が反対意見を述べている今回のイスラエルの攻撃について、事前に知らなかったと繰り返し述べている。
「ナスララ師は悪人だったが、イスラエルが我々に相談せずにこのようなことをし、イランの抑止に関しては我々に後始末をさせるというのは不満だ」と、ある米国政府高官はAxiosに語った。
別の米国高官は「ナスララ師の手は血に染まっている」と述べたが、バイデン政権はイスラエルの「モグラ叩き」的なアプローチがより大きな戦略的構図にどう影響するのかを理解していないと、Axiosは付け加えた。
AFP