カイロ:エジプト宇宙庁は、中国提供の衛星MisrSat-2の打ち上げに成功したと報告した。
同庁は「(今回の打ち上げは)エジプトと中国の政府間の戦略的パートナーシップと、友好関係にある両国の実りある建設的な協力を踏まえたものである」と述べた。
エジプトの技術者チームは、衛星の設計と製造において中国の専門家と協力した。
この衛星は、エジプト宇宙庁(EGSA)の衛星組立・統合・試験センターで組み立てと試験が行われた。
アフリカと中東で最大規模の同センターは、両国の戦略的パートナーシップの枠組みの中で設立された。
この衛星は、農業、鉱物資源の探査、地表水源の特定、気候変動が環境に与える影響の調査などの重要な分野を強化するために宇宙技術を活用することで、エジプトの持続可能な開発目標の一部を形成している。
同庁によると、この事業はエジプト経済の支援に貢献するとともに、アフリカ大陸と中東における専門人材の資格取得を目的とした訓練プログラム、および空間データを提供することで、同国の先駆的な役割を強化するものだという。
また同庁は、MisrSat-2の打ち上げは、エジプトと中国の協力、特に宇宙技術分野における画期的な出来事となったと付け加えた。
2018年に設立されたエジプト宇宙庁は、エジプト領内での衛星の製造と打ち上げを目指している