アナテロ

ロンドン:サウジアラビア国立オーケストラと合唱団は、英国王立フィルハーモニー管弦楽団と提携し、土曜の夜、ロンドンのセントラル・ホール・ウェストミンスターで「サウジアラビア・オーケストラの驚異」コンサートツアーの一環として素晴らしい演奏を披露した。サウジアラビア独特の雰囲気をまとった演奏家たちは、サウジアラビアと英国の音楽の伝統が織りなす豊かなレパートリーを披露した。

サウジアラビア音楽委員会のポール・パシフィコCEOは開会の挨拶で次のように述べた。「サウジアラビア王国は、ビジョン2030の下、社会、文化、経済の分野で前例のない変革プログラムの真っ只中にあります」

「音楽は、その変革において非常に特別な役割を果たす」と彼は続けた。「音楽には、技能を向上させ、文化や芸術表現のためのプラットフォームを提供し、持続可能な経済発展と社会的な流動性への道筋を示す力があります。それが、サウジアラビア音楽委員会の活動の中心にあるのです」

さらに、「このコンサートを通じて、世界中の観客にサウジアラビアを象徴する楽曲を披露するとともに、自国にいる観客にもインスピレーションを与え、この音楽が世界有数のステージで初めて披露されるのを見て誇りに思ってもらえるよう努めています」と付け加えた。

また、英国出身のメゾソプラノ歌手サラ・コノリーは、今年リヤドで世界初演されたサウジアラビア初のオペラ「Zarqa Al-Yamama」から、アラビア語の楽曲を披露した。

パシフィコは、このイベントが文化交流を促進し、人と人とのつながりを強めることを期待していると述べ、「だからこそ、この会場で開かれることに特別な意味がある」と強調した。

「1946年1月10日、この会場で国連総会の第1回会合が開かれた。当時も今も、私たちの目的は、異なる文化を持つ人々を一堂に集め、相互理解を深めることです」と説明した。

2時間にわたるコンサートの最初の部分では、マエストロのリアブ・アーメド率いるサウジアラビア国立管弦楽団による編曲とダンスパフォーマンスが披露された。 サウジアラビアを代表する歌手、モハメド・アブドゥの「Ana Min Hal-Ard」、「Hna Talabna Allah」、「Ismahili Ya Al-Gharam」、そしてアデルのヒット曲「Rolling in the Deep」など、数々の名曲が演奏された。

英国の巨匠ベンジャミン・ポープとロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団のコノリーが、プログラムの第2部を演奏した。演奏されたのは、「Crown Imperial」、「Pomp and Circumstance March No. 4」、「Zadok the Priest」、そしてオペラ「Zarqa Al-Yamama」の一場面であった。

この夜は、サウジアラビアの曲のメドレーと、ラシード・アルマジェドのヒット曲「Ashiginak」で幕を閉じた。