
ニューヨーク:安全保障理事会は木曜日、国連事務総長アントニオ・グテーレス氏への「全面的な支持」を表明し、同氏やその事務所と関わらないという決定は逆効果であると述べた。
イスラエルは水曜日、グテーレス氏の入国を禁止した。イスラエル・カッツ外相は、グテーレス氏を「好ましからざる人物」であり、「テロリストを支援する反イスラエル国連事務総長」であると宣言し、その理由として、火曜日にイスラエルに対して行われたイランのミサイル攻撃を国連事務総長が非難しなかったことを挙げた。
「世界のほぼ全ての国々がそうしているように、イランによるイスラエルへの卑劣な攻撃を明確に非難できない者は、イスラエルの地を踏む資格はない」と彼は述べた。
「イスラエルは、アントニオ・グテーレスがいてもいなくても、自国民を守り、国家の尊厳を守り続けるだろう」と述べた。
グテーレス報道官のステファン・ドゥジャリック氏は、カッツ氏のコメントを政治的なものと表現し、「イスラエル政府から見られる国連職員への攻撃のひとつに過ぎない」と述べた。さらに、「好ましからざる人物」という概念は国連職員には適用されないと付け加えた。
グテーレス氏は水曜日に開催された安全保障理事会の緊急会議で、4月にイランがイスラエルに対して行った同様の攻撃を非難したと述べ、さらに次のように付け加えた。「昨日の非難の文脈で明らかであるべきだが、私は昨日のイランによるイスラエルへの大規模なミサイル攻撃を再び強く非難する」
「これらの攻撃は逆説的に、パレスチナの人々の大義を支援したり、彼らの苦しみを軽減したりすることにはつながらない」
グテーレス氏はまた、ガザ地区におけるイスラエルの軍事作戦を「私が事務総長を務める間、最も致命的で破壊的な軍事作戦」と表現し、批判した。
今月、スイスが安全保障理事会の議長国を務めている。同国の国連常駐代表であるパスカル・バエリスウィル氏は木曜日、安保理のメンバーが「事務総長と生産的かつ効果的な関係を築き、事務総長および国連の活動を損なうような行動は慎む必要性を強調した」と述べた。
さらに、「安全保障理事会のメンバーは、国連事務総長や国連と関与しないといういかなる決定も、特に中東情勢の緊張が高まっている状況においては、逆効果であると強調した」と付け加えた。