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カタールでブリンケン氏、ガザ地区調停を推進

2024年10月24日、米国務長官のアンソニー・ブリンケン氏は、カタールのタミーム・ビン・ハマド・アール=サーニー首長とドーハで会談した。(AFP)
2024年10月24日、米国務長官のアンソニー・ブリンケン氏は、カタールのタミーム・ビン・ハマド・アール=サーニー首長とドーハで会談した。(AFP)
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24 Oct 2024 10:10:43 GMT9
24 Oct 2024 10:10:43 GMT9
  • ブリンケン氏は、2023年10月7日のハマスによるイスラエル攻撃以来、11回目の同地域訪問となる
  • ブリンケン氏は、5月31日にバイデン米大統領が提示した停戦案は依然としてテーブルの上にあると述べた

アラブニュース

ドーハ:米国務長官のアンソニー・ブリンケン氏は、イスラエルによるハマス指導者の殺害を受けて停戦に向けた機運を高めるため、木曜日にカタールに到着し、ガザ地区での戦争の主要な調停者と会談した。

エルサレムでイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相と会談した後、ブリンケン氏はサウジアラビアに飛び、その後カタールに向かい、同国のタミーム・ビン・ハマド・アール=サーニー首長およびモハメド・ビン・アブドゥルラフマン・ビン・ジャシム・アール=サーニー首相と会談し、ハマスが停戦についてどのような立場を取っているかについて評価を行う予定である。

ブリンケン氏は、2023年10月7日のハマスによるイスラエル攻撃以来、11回目の同地域訪問となる。ガザ地区におけるイスラエルの報復キャンペーンを終わらせようと試みてきたが、何度も落胆を繰り返してきた。

しかし、米国大統領選挙を数日後に控え、ジョー・バイデン大統領は、イスラエルがハマスの指導者ヤヒヤ・シンワルをガザ地区で殺害したことで新たな希望を見出している。

米国、カタール、エジプトが仲介した停戦交渉において、シンワルは妥協を許さない人物であると米国政府高官は述べていた。

また、シンワルはガザ地区の人質解放にも反対していた。 ブリンケン氏は、イスラエルの指導者たちと「ハマスが前進する準備ができているかどうかを見極めることの重要性について話し合った。エジプトとカタールはまさにその作業を行っている」と述べた。

「しかし、人質解放合意の実現を妨げる最大の障害であったシヌワールが去ったことで、人質を帰還させ、目的を達成する現実的な機会が訪れたと私は信じています」と、水曜日にイスラエルを離れる際に、ブリンケン氏は記者団に語った。

この問題はハマスだけでなく、数十億ドルに上る米国の武器をほぼ途切れることなく受け取っているイスラエルに圧力をかけようとしないバイデン政権にもあると、批判する声もある。

ハマスはまだシヌワルの後継者を選出していない。

今週、ハマスの情報筋2名が、ハマスは単独の後継者ではなく、ドーハを拠点とする統治委員会を任命する方向で動いていると述べた。

ブリンケン氏は、5月31日にバイデン氏が提示した停戦案は依然としてテーブルの上にあるとしながらも、2023年10月7日以降、ガザ地区で武装勢力に拘束されている34人の死亡が確認された人質を含む97人の人質の解放を求める「新たな枠組み」を模索する意欲を示唆した。

また、ブリンケン氏はガザ地区の再建と戦後の統治計画について、より明確な情報を求めている。これは、戦争を終わらせるための取り組みの重要な要素であると見ているためだ。

ハマスは2007年の選挙後、ガザ地区の完全な支配権を掌握し、10年以上にわたり、当初はイスラエルと米国の支持を受けて、カタールに事務所を維持してきた。

この事務所は、米国の宿敵であるイランが主な後援者であるハマスと、米国の主要基地がある機敏な地域プレイヤーであるカタールとのコミュニケーションを可能にし、貧困にあえぐガザ地区のハマスの統治を支援する資金を流している。

10月7日の史上最悪の攻撃の後、イスラエルはハマスを根絶し、人質を帰国させることを誓った。

また、イスラエルは、ハマスの政治的指導者であるカタール在住のイスマイル・ハニヤ氏が7月にイランを訪問中に殺害したとして非難されている。

AFP

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