Najia Houssari

ベイルート：レバノンで19日に報告された新型コロナウイルスの新規感染者は一人だけで、感染者は合計673人になった。死亡者数は21人のままだ。

レバノンのMohamed Fahmy内相は、夜間外出禁止令の開始時刻を一時間遅らせ、午後7時ではなく午後8時にすると発表した。この決定は、宅配サービスを提供するスーパーやレストランの開店時間の延長を受けてなされた。

保健省のチームは引き続き、バールベク、ザフレ、トリポリ、アッカールで無作為のウイルス検査を実施している。同様の活動がベイルート、レバノン山脈の一部、南部で行われた。

「これらの検査の結果は、社会の感染症や未公表の症例の可能性を検証し、レバノンにおけるパンデミックに対する方針を決定し、取るべき措置を決めるのに役立つと期待されています」とHamad Hassan保健相は述べた。

感染症の専門家で、保健省の危機管理委員会のメンバーであるAbdul-Rahman Al-Bizri博士は「感染者数は減少しており、これは重要な兆候です。感染者数が増える時期を経て、ピラミッドを下り始めました。感染者数が減り続ければ、それは私たちがレバノンでパンデミックをコントロールしているということであり、人々に課された制限の緩和につながるでしょう」と述べた。

Al-Bizri博士は「私たちは厳しい措置に従ったので、集団免疫は適用しないでしょう。これは、国が徐々に再開することにつながるかもしれません」と述べた。

Al-Bizri氏は、現在行われている無作為検査に関して、「これらの検査は、何が起こるかではなく、発生した感染症の実態を示すものです。それらの結果は、現在のデータを変更するものではありません」と述べた。

ベーカリーは19日、「流通コストの高さ」を理由にスーパーや商店への優遇措置を停止する決定を撤回した。

ベーカリーは、商店やスーパーに配達されるパン一塊の価格を1750レバノンポンド（1.16ドル）に引き上げるとしていた。ベーカリーでは、一塊は1500レバノンポンドだ。

ベーカリーの経営者らは、経済省や地方自治体からの圧力を受け、決定を撤回した。これが実行されていれば、値上げでレバノン人の不安は高まっていただろう。

ギリシャ正教会のElias Odeh大主教は、ベイルートでのイースターの説教で、政府に「国民が支配者の過ちや争いの代償を払うことなく、レバノンを危機から救い出す」ことを要求した。

Odeh氏は、半年前に起きた民衆蜂起は「搾取に耐えられなくなったから」であることに関係者の注意をひいた。同氏は政府に「約束した真の改革を実行し、それは人々を満足させるものであって、政治階級や政党を満足させるものではない」ことを求めた。