テルアビブ:イスラエル軍機がシリアとレバノンの国境沿いにあるヒズボラの武器密輸拠点を攻撃したとイスラエル軍が土曜日に発表した。
軍は、停戦発効後にシリアからレバノンへの武器の密輸に使われた場所を攻撃したと発表した。シリア当局や同国の紛争を監視している活動家からは、即座にコメントは得られなかった。ヒズボラもすぐにはコメントしなかった。
イスラエルによる攻撃は、水曜日の停戦開始以来、最新のものである。中東の他の地域に動揺が広がる中、シリアの反乱軍が、複数の戦争に揺れる地域に新たな不確実性を加える衝撃的な攻撃で、同国最大の都市アレッポを突破した。
米国とフランスが仲介したイスラエルとイランに支援されたヒズボラとの間の停戦は、当初2ヶ月間の停戦で、過激派はレバノンのリタニ川以北に撤退し、イスラエル軍は国境側に戻ることになっている。
深刻な死傷者の報告はないが、度重なる暴力の発生は、それ以外は維持されているように見えた停戦の不安な性質を反映している。イスラエルはヒズボラが停戦に違反していると非難しているが、レバノンも停戦が発効してからの数日間、同じようにイスラエルを非難している。
イスラエル軍とレバノン軍が特定の地域に近づかないよう警告しているにもかかわらず、紛争で家を失った120万人のレバノン人の一部が、南へ流れていった。
レバノンの国営国営通信は、イスラエル軍の無人機が南部のマジュダル・ズーン村で車を攻撃したと報じた。同国営通信は、死傷者が出たと伝えたが、詳細は明らかにしていない。地中海に近いマジュダル・ズーンは、イスラエル軍が現在も駐留している場所に近い。
レバノン軍は土曜日、60日間かけて徐々に撤退するまでレバノン南部に留まり、同地域の「容疑者」を遠ざけるために活動していると述べた。
イスラエルは、停戦のもとで、違反と思われる行為に対して攻撃する権利を留保しているという。イスラエルは数万人の避難民を帰還させることをヒズボラとの戦争の目標に掲げているが、ヒズボラが抑止力を失っておらず、北部のコミュニティを攻撃する可能性があることを懸念するイスラエル人は、帰還に不安を抱いている。
ヒズボラは2023年10月8日、パレスチナの過激派組織ハマスが前日にイスラエル南部を攻撃したのと連帯して、イスラエルへの攻撃を開始した。イスラエルとヒズボラは国境を越えた低レベルの衝突を1年近く続けたが、イスラエルはヒズボラ戦闘員が使用する数百台のポケベルとトランシーバーを爆発させる高度な攻撃で戦いをエスカレートさせた。イスラエルはその後、ヒズボラ資産に対する激しい空爆作戦を展開し、長年の指導者ハッサン・ナスララ師を含む多くの指導者を殺害し、10月初旬には地上侵攻を開始した。
レバノンの保健当局によれば、紛争中、レバノンでは3,760人以上がイスラエルの攻撃で死亡しており、その多くは民間人だという。この戦闘でイスラエルでは70人以上(半数以上が民間人)が死亡し、レバノン南部で戦っていたイスラエル軍兵士も数十人死亡した。
AP