
ニューヨーク:アントニオ・グテーレス国連事務総長は、シリアにおける暴力の激化に「警鐘を鳴らし」、戦闘の即時終結を呼びかけている。
ステファン・ドゥジャリック報道官は声明で、「すべての当事者は、敵対行為から逃れている市民の安全な通行を許可するなど、市民と民間人の物を守るために最大限の努力をしなければならない」と述べた。
「シリア人は14年近く紛争に耐えてきた。彼らは、これ以上の流血ではなく、平和な未来をもたらす政治的地平を得るに値する」と付け加えた。
アレッポ、イドリブ、ハマスでは、治安上の懸念から国連平和維持活動が「ほぼ中断」している。
「このため、人々が救命支援にアクセスする能力に深刻な支障が生じている」と述べ、国連は引き続き人道支援の提供に尽力すると付け加えた。
ドゥジャリック氏は、シリアでは「埋葬されていない遺体の存在と飲料水の不足」が公衆衛生を脅かしていると警告し、アレッポの大学病院が被害を受け、数百人の患者が治療を受けられなくなっていると述べた。
「シリアはすでに世界最大の人道危機のひとつでもあり、1670万人が援助を必要とし、700万人以上が国内避難民となっている。ここ数週間で、50万人以上の人々がレバノンからシリアに逃れており、冬の状況は今後数週間のニーズをさらに深刻にするだろう」
シリアのバッシャール・アサド大統領は、武装勢力の攻撃は地域の地図を塗り替えようとするものだと烙印を押した。
「テロリストのエスカレートは、地域を分割し、その中の国々を分断し、地図を塗り替えるという遠大な目標を反映している」とアサド大統領の事務所の声明は彼の言葉を引用した。
トルコのハカン・フィダン外相はアンカラでの記者会見で、最近の紛争の再燃はシリア政府がトルコの支持する反政府勢力との対話を拒否したためだと非難した。「最近の情勢は、ダマスカスが自国民と和解しなければならないことを改めて示している。トルコはそのために必要なあらゆる貢献をする用意がある」と述べた。
トルコは、南部国境沿いのクルド人武装勢力のグループによる安全保障上の脅威に対処し、300万人以上のシリア難民の安全な帰還を確保するために、シリアとの関係正常化を求めてきた。
アサド大統領は、トルコがシリア北部から軍を撤退させることが両国関係正常化の条件だと主張している。
AFP