
ダマスカス:国連は、バッシャール・アル・アサドを倒したイスラム主義組織ハヤト・タハリール・アル・シャームの指導者に対し、シリアには「信頼できる包括的な」移行が必要だと述べた。
日曜日にダマスカスに到着した国連シリア特使のガイル・ペデルセン氏は、アブ・モハメド・アル・ジャウラニ氏(現在は本名のアフメド・アル・シャラア)と面会した、とペデルセン氏の事務所が月曜日にテレグラムで発表した。
彼はまた、モハメド・アル・バシル暫定首相にも会ったという。
ペデルセン特使は、ヨルダンで土曜日に開催されたシリアに関する国際会議の後に彼らと会談し、「国連安全保障理事会決議2254(2015)の原則に基づいた、信頼できる包括的なシリア主導の政治的移行の必要性 」を強調した。
国連特使はまた、「シリア国民にあらゆる支援を提供する国連の意図」を強調し、彼らの「課題と優先事項」について説明を受けた、と声明は付け加えた。
声明によると、ペデルセン特使は今後数日間、いくつかの関与を予定しているが、詳細は明らかにしなかった。
アサド政権は、シリア北西部から11日間に及ぶ電光石火の攻勢によって倒され、戦闘員は12月8日に首都に入った。
ロシアとイランの後ろ盾に見放されたアサド大統領はモスクワに亡命し、一族による50年にわたる虐待に終止符を打った。
アサド政権打倒を主導したHTSは、かつてのシリアにおけるアルカイダの一派であり、米国をはじめとする西側諸国政府はいまだ「テロリスト」グループとして分類している。
アサド氏の失脚を歓迎する一方で、シリアの新しいスンニ派イスラム教当局が、多民族・多信仰国家であるシリアの少数派をどのように扱うかを見守るという国もある。
米国や英国を含む数カ国は、すでにジャウラニ氏と接触していると述べている。
AFP