
シリア、クラック・デ・シュヴァリエ: 戦争で破壊されたシリアのクラック・デ・シュバリエ要塞は、世界で最も有名な十字軍の城のひとつであるが、新政府が必要な資源を割り当てれば、ついに修復が可能になるかもしれない、と同要塞のディレクターが語った。
ユネスコに登録されているこの要塞は、中世のカトリック軍事騎士団である聖ヨハネ騎士団によって築かれ、1142年からマムルーク朝のスルタンに占領された1271年まで保持された。
それから何世紀も経った後、2011年にシリアで内戦が勃発すると、この城は再び戦場となり、今度は政府軍と反体制派がその戦略的立地をめぐって争った。
イスラム主義組織ハヤト・タハリール・アル・シャーム(HTS)とその同盟軍による11日間にわたる攻勢の後、バッシャール・アル・アサド大統領が1週間以上前に追放されて以来、要塞の責任者であるハゼム・ハンナ氏は、クラック・デ・シュヴァリエが再び息を吹き返すという希望を取り戻している。
「私たちは今、復興期にあり、城の被害を修復するために必要な資源を受け取ることを望んでいます」と彼はAFPに語った。
かつて2,000人の守備隊を収容できたこの城は、戦争のさなかに被害を受け、特にゴシック様式のレセプションホールと礼拝堂が破壊された。
壊滅的な内戦が始まって2年目の2013年、クラック・デ・シュヴァリエは、パルミラの遺跡やアレッポの旧市街と並んで、ユネスコの世界危機遺産に登録された。
AFP