
ジェニン:不安定なヨルダン川西岸地区北部の町ジェニンのパレスチナ人は、パレスチナ治安部隊による稀な弾圧に抗議するため、過激派グループによって呼びかけられたゼネストを実施している。
ジェニンのAP通信記者は、武装勢力とパレスチナ治安部隊の衝突によるものと見られる銃声と爆発音を聞いた。死傷者が出たかどうかはすぐにはわからなかった。イスラエル軍の姿はなかった。
過激派がパレスチナ治安部隊のメンバーを殺害し、他の2人を負傷させた翌日の月曜日、市内の商店は閉鎖された。
過激派グループは、半世紀にわたるイスラエルの占領を支持し、治安部隊が武装解除を試みていると非難し、全土にゼネストを呼びかけた。
欧米が支援するパレスチナ自治政府は国際的に承認されているが、安全保障問題でイスラエルに協力していることもあり、パレスチナ人の間では根強い不人気だ。イスラエルは、当局が扇動していると非難し、武装集団に対して行動していないと非難している。
パレスチナ自治政府は、日曜日の攻撃を 「無法者 」のせいだと非難した。法と秩序の維持に尽力しているが、占領を取り締まることはないとしている。
パレスチナ自治政府はヨルダン川西岸地区の人口集中地区で限定的な権限を行使している。イスラエルは1967年の中東戦争でヨルダン川西岸地区を占領したが、パレスチナ人はヨルダン川西岸地区を自分たちの将来の国家の中心にしたいと考えている。
イスラエルの現政権はパレスチナの国家化に反対しており、同地域の安全保障管理を開放的に維持するとしている。ハマスが2023年10月7日にガザを攻撃し、ガザでの戦争が勃発した後、ヨルダン川西岸地区では暴力が急増している。
AP