• 世界保健機関（WHO）は、カマル・アドワン病院の状況を「ひどい」と表現し、同病院は「最低限」のレベルで運営されていると述べた

ガザ地区：ガザ地区北部で唯一機能している病院のスタッフ5人が、木曜日にイスラエル軍の攻撃により死亡したと、同病院の院長が発表した。イスラエル軍による同地区での軍事作戦開始から2ヶ月以上が経過している。

ベイト・ラヒアのカマル・アドワン病院のホッサム・アブ・サフィヤ院長は、「イスラエルの空爆により、病院スタッフ5人が殉教しました」と述べた。イスラエル軍はコメントを求められたが、すぐには回答しなかった。

イスラエルは10月6日よりガザ北部で大規模な攻勢をかけ、ハマス武装勢力の再編を阻止する目的であると主張している。

パレスチナ自治区の反対側では、ハーン・ユーニスのナセル病院の小児科医長が、冬の寒さが到来し、今週「深刻な気温低下」により3人の乳児が死亡したと述べた。

アル・ファラ医師は、最も最近の症例は生後3週間の女児で、「深刻な気温低下により救急室に運ばれたが、死亡した」と述べた。

生後3日目の乳児と「生後1か月未満」の乳児が火曜日に死亡したと、同医師は述べた。

一方、ガザ地区中心部では、過激派組織と提携するパレスチナのテレビ局が、木曜日にガザ地区でイスラエル軍の攻撃により同局のジャーナリスト5人が死亡したと報じた。イスラエル軍は「テロリスト集団」を標的にしたと発表している。

目撃者によると、ミサイルはヌセイラのアル・アウダ病院の外に駐車中のバンを直撃した。

生後3週間のシラ・アル・ファセーちゃんは、イスラエル軍が人道的避難区域に指定した、多数の避難民のパレスチナ人が住むアル・マワシ地区のテントで暮らしていた。

「テントでは寒さを防ぐことができません。夜はとても寒くなり、暖を取る方法もありません」とファラさんは言った。

彼女は、多くの母親が栄養失調に苦しんでおり、母乳の質に影響が出て、新生児のリスクをさらに高めていると述べた。

シラちゃんの父親であるマフムード・アル・ファセーさんは、「非常に寒く、テントは生活に適していません。子どもたちはいつも病気です」と語りました。

国連およびその他の組織は、イスラエルが10月初旬に最新の軍事侵攻を開始して以来、ガザ地区、特に北部における人道的状況の悪化を繰り返し非難している。

世界保健機関（WHO）は、カマル・アドワン病院の状況を「ひどい」と表現し、同病院は「最低限」のレベルで運営されていると述べた。

木曜日の早い時間には、ガザの民間防衛機関が、ガザ北部でこの日イスラエル軍の攻撃により5人が死亡したと発表した。

一方、イスラエル軍はガザ地区中心部で35歳の兵士が死亡したと発表した。これにより、パレスチナ自治区での地上作戦開始以来、死亡したイスラエル兵士の数は390人となった。

ジャーナリストの雇用主であるアル・クッズ・トゥデイは声明で、ガザ地区中心部のヌセイラ難民キャンプに駐車中の同局の放送用バンがミサイル攻撃を受けたことを明らかにした。

このチャンネルはイスラム聖戦と提携しており、その武装勢力はガザ地区でハマスと共闘し、2023年10月7日のイスラエルへの攻撃に参加し、戦争の引き金となった。

同局は、死亡した5人のスタッフを、ファイサル・アブ・アル・クムサン、アイマン・アル・ジャディ、イブラヒム・アル・シェイク・ハリル、ファディ・ハスナ、モハメド・アル・ラダと特定した。

声明では、彼らは「ジャーナリストとしての職務と人道的な義務を遂行中に死亡した」と発表された。

イスラエル軍は「正確な攻撃」を行ったとし、死亡した人々は「ジャーナリストを装ったイスラム聖戦の工作員」であったと発表した。

それに対しチャンネル側は「報道に接し、唖然としている」と声明で述べた。

「ジャーナリストは民間人であり、常に保護されなければならない」と付け加えた。

パレスチナ人ジャーナリスト組合は先週、ガザ地区での戦争開始以来、190人以上のジャーナリストが死亡し、少なくとも400人が負傷したと発表した。

イスラエル政府発表の数字をAFP通信が集計したところによると、この戦争は昨年10月7日にハマスが主導した攻撃がきっかけとなり、この攻撃により、大半が民間人である1,208人が死亡した。

イスラエルの報復的な軍事作戦により、ガザ地区では少なくとも4万5399人が死亡しており、その大半は民間人である。これは、国連が信頼に足るとみなしているハマスが運営するガザ地区の保健省の数字によるものである。

AFP