
ドバイ:ヨルダンとシリアは、国境の安全確保、武器・麻薬密輸の取り締まり、ダーイシュの復活防止に向けた取り組みを行うため、合同の安全保障委員会を設立することで合意したと、ヨルダンの外務副大臣が火曜日に述べた。
欧米の麻薬取締当局によると、カプタゴンとして知られるアンフェタミン系の麻薬性覚醒剤がシリアで大量生産されており、ヨルダンは湾岸諸国への中継ルートとなっているという。
ヨルダン軍は2023年以降、シリアで数回にわたって先制空爆を実施しており、ヨルダン当局は、麻薬取引に関与しているとされる武装集団とその施設を標的にしたものだと述べている。
「我々は国境の安全確保について話し合った。特に武器や麻薬の密輸、そしてイスラム国の復活の脅威についてだ。我々の安全は一つであり、これらの共通の課題に対処するために協力していく」と、ヨルダンのアイマン・サファディ外相はシリアのアサド・ハサン・アル・シェイバニ外相との共同記者会見で述べた。
シリアのアサド大統領が失脚した後、カタールとアラブ首長国連邦を訪問した後にアンマンを訪れたシェイバニ外相は、サファディ外相に対し、シリアの新たな支配体制下では、麻薬の密輸がヨルダンに脅威をもたらすことはないだろうと述べた。
「シリアの新たな情勢は、ヨルダンの安全に対する脅威を終わらせた」と彼は語った。
覚醒剤の一種であるカプタゴンと呼ばれる中毒性のある興奮剤について、彼は次のように述べた。「カプタゴンと麻薬の密輸に関しては、もう終わったことだ。二度と起こらないと約束する。我々は、この件について広範囲に協力する用意がある」と述べた。
ロイター