
ラマッラー:パレスチナのアッバース大統領は日曜日、ドナルド・トランプ米大統領がガザ住民をエジプトやヨルダンに移住させることを提案したことを受け、ガザ住民を域外に移住させる「いかなるプロジェクトを」非難した。
アメリカの指導者を名指しすることなく、アッバース大統領は「ガザ地区から我々の人々を移動させることを目的としたいかなるプロジェクトにも強い拒否と非難を表明した」と、彼の事務所からの声明は述べている。
大統領として2期目を始めてまだ1週間も経っていないトランプ大統領は、土曜日にヨルダンとエジプトにパレスチナ人をガザから引き取ってほしいと発言し、「ガザ全体を一掃しよう」と提案した。
このアイデアはヨルダンによって即座に拒否され、エジプトは以前から、ガザ住民をガザに移動させるという提案には反対を表明している。
イスラエル占領下のヨルダン川西岸地区を拠点とするパレスチナ大統領府が発表した声明の中で、アッバース氏は次のように述べた: 「われわれは、1948年と1967年にわれわれの民族を襲った大惨事を繰り返すことを許さない」
前者はパレスチナ人にとって「ナクバ(大惨事)」として知られ、イスラエル建国と同時に起こった戦争で数十万人が避難を余儀なくされた。
イスラエルがガザとヨルダン川西岸地区を征服した1967年のアラブ・イスラエル戦争は、ナクサ(後退)として知られ、さらに数十万人がこれらの領土から避難した。
アッバース氏はまた、「東エルサレムを含むガザ地区とヨルダン川西岸地区のパレスチナの統一を損なういかなる政策」も拒否した。
彼はトランプ大統領に対し、1月19日に始まったガザでの停戦を「支援する努力を続ける」よう求め、パレスチナ自治政府は戦争で荒廃した領土の統治を引き受ける用意があると述べた。
AFP