
パレスチナ自治区ジェニン:イスラエル軍は月曜日、先週から占領下のヨルダン川西岸地区ジェニン市で実施している大規模な襲撃作戦で、「15人以上のテロリストを排除」し、40人の指名手配者を逮捕したと発表した。
この襲撃作戦は、ガザ地区で停戦が成立した2日後に開始された。この停戦は、パレスチナの沿岸地域を荒廃させたイスラエルとハマスの15ヶ月以上にわたる戦争に終止符を打つことを目的としたものだった。
軍当局は声明で、ジェニンの作戦中に軍が多数の武器を押収し、「ジェニンの建物の1つにあった洗濯機の中に隠されていた爆発物を発見した」と発表した。
また、兵士たちは「軍を攻撃する目的で道路の下に仕掛けられた爆発物を数十個解体した」と発表した。
別の作戦では、「爆発物を製造するためのガスボンベが保管されていた観測指揮所を発見した」と発表した。
ブルドーザーと戦闘機に支援された軍は、先週火曜日にジェニンとその隣接する難民キャンプで「アイアン・ウォール(鉄の壁)」作戦を開始した。この地域はイスラエルの空爆の標的となることが多かった過激派の拠点である。
月曜日にAFP通信が撮影した画像には、依然としてその地域にイスラエル軍が駐留しており、難民キャンプから黒煙が上がっている様子が写っていた。
ジェニン難民キャンプの管理委員会のメンバーであるサリム・アル・サーディ氏はAFP通信に対し、空爆開始以来、住民の80%が避難したと語った。
国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は、2002年の時点で2万4000人以上の難民が登録されているとウェブサイト上で発表しているが、実際の人口は不明である。
木曜日にAFPが撮影した写真には、パレスチナ赤新月社の救急車に同行し、荷物を袋に入れて持ち出す女性、男性、子供たちの列が写っている。
パレスチナ当局者の多くは、イスラエルが住民にキャンプからの退去を命じたと報告したが、イスラエル軍はこれを否定した。
パレスチナ保健省は、イスラエルの作戦により、ジェニン周辺で少なくとも12人のパレスチナ人が死亡、40人が負傷したと報告していた。
2023年10月7日にガザ地区でハマスとイスラエル間の戦争が勃発して以来、ヨルダン川西岸地区全体で暴力が急増している。
保健省によると、ガザ地区での戦争開始以来、イスラエル軍または入植者によってヨルダン川西岸地区で860人以上のパレスチナ人が死亡している。
イスラエル当局の発表によると、同じ期間にパレスチナ人による攻撃または同地域でのイスラエル軍の襲撃により、少なくとも29人のイスラエル人が死亡している。
イスラエルは1967年以来、ヨルダン川西岸地区を占領している。
AFP