エルサレム：イスラエルは月曜日、解放された人質7人の健康状態について、ハマスが彼らを健康で笑顔であるかのように見せようとしているにもかかわらず、彼らは苦難からの回復には長い時間がかかると厳しい見解を示した。

イスラエル軍医療部隊の副司令官であるアヴィ・ベノフ大佐は、パレスチナの武装集団とのイスラエルの停戦合意によりこれまでに解放された7人の女性は、全員が栄養失調であり、精神的苦痛にさらされ、さまざまな傷を負っていると述べた。

ハマスが土曜日にガザ地区で公開した19歳と20歳のイスラエル兵4人の映像では、彼らは健康そうで笑顔を見せていた。彼らは周囲の人々に挨拶をし、赤十字に引き渡される際に紙袋に入った餞別を手にしていた。

しかし、ベノフ氏は、それ以上のものがあったと述べた。

「解放される前の数日間、彼らはより多くの食料を与えられ、シャワーを浴びることが許され、（新しい）服も与えられた」と、メディアに公開されたビデオ通話で彼は語った。

「これはハマスが計画したショーの一部だ」

1月19日にこの取引が発効して以来、武装勢力は290人の囚人と交換に、合計7人のイスラエル人人質を解放した。そのうちの1人はヨルダン人だが、残りは全員パレスチナ人である。

しかし、人質たちは家族と再会して喜びと安堵の表情を見せているものの、回復には「時間がかかる」とベノブ氏は述べた。

解放後に病院に収容された女性たちは、栄養失調、ビタミン不足、代謝機能の「深刻な低下」など、健康上の問題を抱えていると診断されたという。

人質の中には、過去8か月間、トンネルに監禁されていた者もいるとベノブ氏は述べた。

「彼らにとっては、光や太陽、誰かと話すことができることは、肉体的にも精神的にも健康であるために不可欠な要素であるため、より複雑な状況だ」と、ベノフ氏は彼らの名前を挙げたり、詳細を述べたりすることなく語った。

2023年10月7日にハマスによる攻撃で人質が捕らえられた際、人質全員が「何らかの傷を負っていた」とベノフ氏は述べた。

捕虜となった人々の負傷は、不十分な治療しか受けられなかった、あるいはまったく治療を受けられなかったと、彼は付け加えた。

2023年11月の前回の停戦時に解放された人質は、負傷した捕虜の一部は麻酔なしで手術を受けたと言っている。

しかし、最も「複雑な」負傷は心理的なものだとベノフ氏は言う。

「彼らが幸せそうに見えても、恐怖は残っている。彼らにとって、今回はハマスが仕組んだショーではないと信じるのは難しい」と彼は述べた。

人質が身体的虐待、拷問、性的暴力の被害者であったかどうかという質問に対して、ベノフ氏は「彼らのプライバシーを守ることが重要である」として、回答を避けた。

「彼らは、その気になれば、数週間か数ヶ月のうちに、自分が経験したことを話すでしょう」と彼は述べた。

2023年11月に解放された人質たちは、さまざまな身体的・精神的暴力を受けていたと、12月に国連の拷問に関する特別報告者に送られたイスラエル保健省の報告書は伝えている。

解放された人質たちは、熱した鉄を押し付けられたり、殴られたり、性的暴行を受けたり、隔離されたり、食事を与えられなかったりしたと報告しているという。

多数の元人質が、心的外傷後ストレス障害、うつ病、不安、罪悪感の兆候を示していると報告書は述べている。

ベノフ氏は、今後数週間のうちに解放される人質は、さらに健康状態が悪化している可能性が高いと述べた。

この合意では、50歳以上の男性や健康状態の悪い人質も含まれている。

「次に解放される人質は高齢で、誘拐時にすでに体調を崩している者もいるため、さらに悪い状態になるだろう」と彼は述べた。

AFP