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ヨルダン川西岸地区の釈放されたパレスチナ人受刑者たちに、涙と喝采が

2025年1月30日、イスラエルに収監されていたパレスチナ人が、赤十字の護衛付きでヨルダン川西岸地区のラマッラーに到着した際、群衆が彼らを歓迎した。(AFP)
2025年1月30日、イスラエルに収監されていたパレスチナ人が、赤十字の護衛付きでヨルダン川西岸地区のラマッラーに到着した際、群衆が彼らを歓迎した。(AFP)
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02 Feb 2025 02:02:21 GMT9
02 Feb 2025 02:02:21 GMT9
  • 1月19日のガザ停戦開始以来、土曜日に4度目となる受刑者釈放が行われた際、イスラエル占領下のヨルダン川西岸地区で釈放された25人のパレスチナ人受刑者を見ようと、熱狂的な群衆が集まった
  • 土曜日に釈放された受刑者は合計183人で、エジプト人1人を除いてほぼ全員がパレスチナ人であった

パレスチナ自治区ラマッラー:土曜日にイスラエルで23年間の刑期を終え、他の24人の釈放されたパレスチナ人囚人たちとともにバスから降りたアタ・アブデルガニーさんは、自由を手に入れること以上に楽しみなことがあった。

55歳になるアブデルガニーさんは、双子の息子ザインさんとザイドさんに初めて会うことになっていたのだ。

この再会は、イスラエルとハマスが合意したガザ地区の1月の停戦合意の一環として行われた、継続中の人質と囚人の交換によるアタ・アブデルガニーさんの釈放によって実現した。

現在10歳になる双子の子供たちは、アブデルガニーさんが投獄中に精子が刑務所から密輸されたことにより授かった子供である。

ラマッラーのパレスチナ人囚人クラブが発表したリストによると、アブデルガニーさんは殺人を含む複数の容疑で終身刑に服していた。

「この子供たちは自由の大使であり、未来の世代なのです」とアブデルガニーさんは少年たちをしっかりと抱きしめながら語った。

1月19日のガザ停戦開始以来、土曜日に4人目の囚人が釈放されたが、イスラエル占領下のヨルダン川西岸地区で釈放された25人のパレスチナ人囚人を見ようと、熱狂的な群衆が集まった。

灰色の囚人用トレーニングウェアを着て頭を丸刈りにした囚人たちは疲れ切った様子で到着したが、多くの人々に肩車されて英雄として迎えられた。

「言葉では言い表せない」とアブデルガニーさんは語った。

「考えがまとまらない。自分をコントロールし、落ち着きを取り戻し、この圧倒的な瞬間を吸収するには、冷静さが必要だ」

また、彼は刑務所での状況は「困難で悲劇的」だったと付け加えた。

土曜日に釈放されたのは、エジプト人1人を除くほぼ全員がパレスチナ人の合計183人の囚人であった。

パレスチナ人囚人クラブによると、終身刑の囚人7人とエジプト人1人がエジプトに送還された。残りの150人はガザ地区に送られた。

囚人たちは、2023年10月7日にハマスがイスラエルに対して行った前例のない攻撃の際に人質となった3人のイスラエル人と交換に釈放された。

同じく釈放された囚人のリアド・マーシュードさんは、22年前に投獄された当時はまだ少年だった2人の息子たちと抱き合った際に涙を流した。

息子たちをしっかりと抱きしめた後、彼は椅子に座り、親戚たちが釈放の場に来ることができなかった従兄弟や叔父たちにビデオ電話をかけた。

親戚のひとりはヨルダンに、また別の親戚はアラブ首長国連邦にいた。

祝福の言葉をかけられながら、疲れ果てながらも喜びにあふれたマシュードさんの姿を、親戚一同が目にした。

「バスが停車してドアが開き、私が外に出た瞬間は、とてもつらかった。言葉では言い表せないほどだ」と彼は群衆に語った。

マシュードさんに会うために集まった人だかりが割れ、伝統的な頭巾を巻いた父親が姿を見せると、人々は割れ目から身を乗り出した。

父親は涙を浮かべながら息子にキスをした。

イスラエル法務省によると、マシュードさんは非合法組織への所属、殺人未遂、殺人共謀の容疑で収監されていた。

AFP通信のジャーナリストが伝えたところによると、ラマッラーの家族が釈放された親族を自宅に連れて帰った直後、3台のバスに分乗した囚人たちがガザ南部のハーン・ユーニス市に到着した。

150人の囚人たちはバスから降りると、群衆から「血と魂を懸けて、我々があなたを救い出す!」というシュプレヒコールで迎えられた。

AFP

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