
ドバイ:シリアのアフメド・アル・シャラア新大統領は月曜日に放送された発言で、ドナルド・トランプ米大統領がガザ地区からパレスチナ人を移住させ、同地区を米国が引き継ぐという計画について、「深刻な犯罪であり、最終的には失敗するだろう」と述べた。
トランプ大統領は、戦争で荒廃したガザ地区を米国が引き継ぎ、経済的に発展させるという計画を打ち出していた。同大統領は、パレスチナ人は同氏の提案ではガザ地区への帰還権を持たないとも述べていた。
英国のポッドキャストのインタビューで、イスラム主義者であるシャラア氏は、かつて自身の武装グループ「ハヤト・タハリール・アル・シャーム」がアルカイダの系列組織であったことを明かし、トランプ大統領の提案は成功しないだろうと述べた。
「私は、いかなる権力も人々をその土地から追い出すことはできないと信じている。多くの国がそれを試みてきたが、すべて失敗している。特に、この1年半のガザでの戦争では、そのことが顕著に表れた」と彼は語った。
シャラア氏は、自身のグループの戦闘員がバッシャール・アサドの失脚を主導した後、移行期の暫定大統領を宣言した。同氏は、トランプ氏がパレスチナ人を土地から追い出す取り組みを主導することは、「賢明でもなく、道徳的にも政治的にも正しいことではない」と述べた。
「80年以上にわたるこの紛争において、彼らを追い払おうとする試みはすべて失敗に終わっている。土地を離れた人々は、その決断を後悔している。あらゆる世代が学んできたパレスチナ人の教訓は、土地を手放さないことの重要性である」と付け加えた。
エジプト、ヨルダン、その他のアラブ諸国は、パレスチナ人を国境の向こう側に追いやるような試みには強く反対している。
国境を越えた集団移動は、「2国家解決策」すなわちイスラエルの隣にパレスチナ国家を創設するという見通しをさらに損なうことにつながり、その結果に対処しなければならないアラブ諸国を残すことになる、と彼らは懸念している。
ロイター