
ラバト:モロッコの控訴裁判所は火曜日、活動家サイード・アイト・マハディ氏に対し、名誉棄損の罪で当初言い渡されていた3カ月の実刑判決から1年の実刑判決を言い渡したと、彼の弁護士が語った。
2023年の大地震の犠牲者のためのグループを率いるアイト・マハディ氏は、災害に対する王国の対応を批判し、12月23日から拘留されていた。
1月、マラケシュの裁判所は彼に「名誉毀損、侮辱、プライバシー侵害を目的とした虚偽の主張の公表」の罪で3ヶ月の懲役刑を言い渡した。
火曜日、マラケシュの控訴裁判所は「判決を1年に引き上げた」と、モハメド・エル・ガロウシ弁護士はAFPに語った。
同弁護士によると、この事件で当初無罪となった他の3人の被告は、「公務員を侮辱した」という理由で、それぞれ4カ月の実刑判決を受けたという。
ガロウシ弁護士によれば、この事件は「不快ととられるソーシャルメディアへの投稿に対する地元当局者からの苦情」に基づいていた。
マラケシュの南に位置するエル・ハウズ県は、2023年9月に同地を襲ったマグニチュード6.8の地震で最も大きな被害を受けた地域のひとつであり、3000人近くが死亡、5600人が負傷した。
また、高アトラス山脈では約6万戸の家屋が倒壊し、多くの家族が冬の間テント生活を余儀なくされた。
アイト・マハディ氏のグループは、より迅速な復興と被災者への援助を求めるキャンペーンを展開している。
モロッコ当局は12月、57,000棟の再建許可を発行し、35,000棟以上の家屋が再建された、もしくは再建中であると発表した。
同当局は、被災した6県に対して110億ドル規模の5年間の復興・開発計画を策定している。
AFP