

ダマスカス:シリアのバッシャール・アサド大統領は木曜、同国の議会選挙を7月に延期する命令を出した。コロナウイルス感染拡大に対抗するための制限措置により2度目の延期となるもの。
選挙は当初4月13日に予定されていたが、その後3月の大統領令により5月20日に延期された。今回の法令は政府の「コロナウイルス対策」の一環であるという説明のみで、新たな日程は7月19日まで引き延ばされる。
シリアはウイルスによって引き起こされるCOVID-19感染症による感染患者45人と死者3人しか記録していない。
シリア政府はウイルス対抗措置として3月中旬から課された制限を徐々に緩和し始めているが、学校や大学は閉鎖されたままで、夜間の外出禁止令も施行中だ。
シリアは2011年の反乱開始以来すでに2つの議会を選出しており、数十万人が死亡、数百万人が避難民となった内戦へと突入した。前回の議会は2016年4月に選出されたが、当時シリアの大部分が政府の管理下になく、多くの人々は投票に参加していない。
AP