• イスラエル軍は、ガザ地区への空爆は爆発物を仕掛ける武装勢力を標的としたものだと発表

カイロ：イスラエルの空爆によりガザ地区で3人のパレスチナ人が死亡したと医療関係者が月曜日に発表したが、新たな停戦協議では進展の兆しは見られなかった。

医療関係者によると、3人の男性は、荒廃したパレスチナ自治区の中心部にあるブレイジ難民キャンプ付近で、無人機から発射されたミサイルにより死亡した。イスラエル軍は、ガザ地区中心部で爆発物を仕掛けていた3人の武装勢力を1回の攻撃で殺害したと発表した。また、別の攻撃ではラファの武装勢力数名が標的となった。

ガザ地区南部のラファでは、別の空爆により3人が負傷したと医療関係者が伝えた。ラファの住民は、市街地内の国境に隣接する地域に展開するイスラエル軍による頻繁な発砲を報告している。

こうした流血事件が後を絶たないことは、カタール、エジプト、米国の仲介によるイスラエルとパレスチナ武装組織ハマスの3段階の停戦合意がいかに脆弱であるかを浮き彫りにしている。

イスラエルは停戦の第1段階の延長を望んでおり、この提案は米国の特使スティーブ・ウィトコフ氏によって支持されている。ハマスは、3月2日に開始予定の第2段階でのみ人質解放を再開するとしている。

「ハマスは合意に完全に順守しているが、占領国（イスラエル）はいくつかの条項を順守していない。イスラエルは合意を妨害し、新たな条件を課そうとしている」とハマスのアブデル・ラティフ・アル＝カヌア報道官は月曜日に述べた。

イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相の事務所は土曜日、交渉担当者は、米国が提案した11人の生存中の人質と死亡した捕虜の半分の解放に関する仲介者の回答に基づいて、協議を継続する準備をするよう指示されたと発表した。

ハマスは金曜日、イスラエルが合意の第2段階の実施について直ちに協議を開始することに同意すれば、米イスラエル人の兵士エダン・アレクサンダーさんと人質の遺体4体を解放することに合意したと発表した。イスラエルは、ハマスが人質家族に対して「心理戦」を仕掛けていると非難した。

イスラエル側の集計によると、2023年10月7日にハマスがイスラエル南部への越境襲撃を主導し、1,200人が死亡、251人が人質となったことで、この戦争が始まった。

イスラエルによるその後のガザ地区への攻撃により、ガザ地区の保健当局によると、4万8000人以上のパレスチナ人が死亡し、人口のほとんどが避難し、多くの地域が瓦礫の山と化した。

ロイター