
キエフ(ウクライナ): ウクライナのゼレンスキー大統領は水曜日、米国のドナルド・トランプ大統領とウクライナ南部のロシア領ザポリージャ原子力発電所を米国が所有する可能性について話し合ったことを明らかにした。
記者団への発言は、トランプ氏が水曜日に、ロシア侵攻の停戦を確保するための最新の切り札として、米国がウクライナの原子力発電所を所有し、運営する可能性があるとゼレンスキー氏に語った直後のことである。
フィンランドを公式訪問していたゼレンスキー氏は、オンラインでザポリージャにある発電所について語った。
ヨーロッパ最大の発電所は、2022年2月の侵攻の初期にロシア軍に占領され、それ以来、核事故の可能性を懸念する火種となっている。
ゼレンスキー氏は、同発電所の再稼働には2年以上かかる可能性があり、その発電能力はウクライナとヨーロッパの両方から必要とされていると述べた。
「必要だろうか?国民にとって必要であるし、ヨーロッパにとっても必要です。ヨーロッパの電気供給ネットワークに参加するためには、絶対に必要です。このすべての需要を満たすことができる」と同大統領は語った。
1月の就任以来、トランプ大統領は3年以上にわたるロシアの侵略軍とウクライナ人の残忍な戦闘の早期解決を模索してきた。
ゼレンスキー大統領は先週、ウクライナにおける完全かつ無条件の停戦を求めるアメリカ主導の提案を支持したが、クレムリンはこれを拒否し、代わりにエネルギーインフラへの攻撃停止を提案した。
ウクライナの指導者はフィンランドの記者団に対し、ウクライナ軍がロシアのクルスク地方を支配するために戦っている限り、プーチンが停戦に同意する可能性は低いと語った。
「我が軍がクルスク地方の領土にいる間は停戦を望んでいないだろう」と同大統領は語った。
ロシア軍は数週間前からクルスク地方で着実な成果を上げており、キエフがモスクワとの交渉の切り札として期待していたものを阻止している。
前政権のアプローチとは大きく異なる、トランプ政権によるロシア政府高官とのスピーディーな交渉は、ウクライナに、ロシアに領土を譲るような望まない譲歩を強いられるのではないかという懸念を抱かせた。
しかし、ゼレンスキー大統領は記者団に対し、トランプ大統領はクレムリンの要求に屈服するようキエフに圧力をかけていないと語った。
「率直に言いましょう。今日、私はトランプ大統領からの圧力を感じなかった。これは事実です。私はオープンな人間です。もし圧力を感じたなら、率直に話しただろう」と語った。
同大統領のコメントは、ホワイトハウスでの両首脳の衝撃的な睨み合いの末、ゼレンスキー大統領を含むウクライナ代表団が予定より早く退席することになった、わずか数週間後のことだ。
記者との面談中、ゼレンスキー大統領はエマニュエル・マクロン大統領と日常的に話していると語った。
「はい、マクロン大統領と話したところです。毎日1回は話します。この面談が終わったら、掛けなおすつもりです」と、面談中に電話を受けたゼレンスキー大統領は語った。
ゼレンスキー大統領はまた、来週フランスを訪問することを明らかにした。
ウクライナの指導者は、停戦の場合でも援助を強化するよう西側の同盟国に求めており、水曜日に、自国が最近「数機」のF-16戦闘機を受領したと発表した。
ゼレンスキー大統領は記者団に対し、「何機であったか言及するつもりはない」と述べた。ウクライナは昨年、米国製のF16戦闘機を初めて受領した。
AFP