
ロンドン:アムネスティ・インターナショナルは、ベンヤミン・ネタニヤフ・イスラエル首相がハンガリーのオルバン首相の招待で水曜日にEU加盟国を訪問するとの報道を受け、ハンガリーに同首相を逮捕するよう要請した。
ネタニヤフ首相は、イスラエルのガザでの行為をめぐり、11月に国際刑事裁判所から逮捕状が出ている。
ネタニヤフ首相の盟友であるオルバン首相は、この逮捕状を執行しないと述べている。加盟国であるハンガリーは、ICCが発行した逮捕状を執行する義務がある。
アムネスティ・インターナショナルのグローバル・リサーチ、アドボカシー、ポリシーの責任者であるエリカ・ゲバラ=ロサス氏は、ネタニヤフ首相は「戦争犯罪人であり、飢餓を戦争方法として使用し、意図的に民間人を攻撃し、殺人、迫害、その他の非人道的行為という人道に対する罪で告発されている」と述べた。
ICC加盟国であるハンガリーは、「ハンガリーに渡航した場合、彼を逮捕し、裁判所に引き渡さなければならない。彼の逮捕に至らないICC加盟国への渡航は、イスラエルがパレスチナ占領地でパレスチナ人に対してさらなる犯罪を犯すことを助長することになる。ネタニヤフ首相の今回の訪問は、ICCとその活動を弱体化させようとする皮肉な努力と見なすべきであり、ICCに正義を求めているこれらの犯罪の被害者に対する侮辱である。ハンガリーの招待は国際法を侮蔑しており、ICCが指名手配している戦争犯罪人がEU加盟国の路上で歓迎されていることを裏付けるものだ」
ゲバラ=ロサス氏は 「ネタニヤフ首相のハンガリー訪問が、欧州における人権の将来を占うものであってはならない。欧州と世界の指導者たちは、恥ずべき沈黙と不作為を終わらせ、イスラエルのガザでの大虐殺、パレスチナ占領地の他の場所での戦争犯罪、その権利を支配しているすべてのパレスチナ人に対するアパルトヘイトの定着したシステムの犠牲者であるパレスチナ人の苦しみをばかにするような訪問中にネタニヤフ首相を逮捕するよう、ハンガリーに呼びかけなければならない」
「アムネスティ・インターナショナルは、ICC検察官に対し、イスラエルのすべての犯罪を調査し、訴追するよう求める。
ハンガリーも同様に、普遍的管轄権の原則を適用してそうすべきだ。ネタニヤフ首相のように、ICCによって戦争犯罪や人道に対する罪で告発された強力な指導者たちは、もはや永久に不処罰を享受してはならない」